映画『八日目の蝉』で、小池栄子が演じる安藤千草は、登場した時から気になる人物です。恵理菜に近づき、話を聞こうとするのですが、その勢いや距離の詰め方には、簡単に受け入れられないところがあります。 ところが、物語が進むと、その接し方の奥に、千草自身の孤独や焦りが見えてきます。 小池栄子の演技の魅力は、人とつながりたい気持ちと、うまくつながれない不器用さを、同じ人物の中に感じさせることだと思います。千草の存在感は、目立つセリフだけでなく、話し方や相手への近づき方から生まれているんですね。 この記事では、2011年公開の映画版『八日目の蝉』を対象に、千草の人物像と小池栄子の演技を考察します。役柄や物語…