平安末期の歌僧西行法師の家集。成立年は不詳、治承・寿永の乱(源平合戦)の最中か直後だと思われる。俊成・良経・慈円・定家・家隆ら五人の家集とともに六家集の一に数えられ、山家和歌集、西行法師歌集の別名がある。西行生前の撰を後人が増補したと見られ、西行の自撰なる『山家心中集』や、『西行上人集』との関連が注目される。 自然と人生を詠い無常の世をいかに生きるかを問いかけている。
西行の山家集を見て、好きになった和歌を紹介します。 わきてみんおい木は花もあはれなりいまいくたひか春にあふへき (ふる木のさくらの、ところさきたるをみて、山家集 94) ふる木のさくらの、ところさきたる この歌を見て、老木が花を咲かせる姿に生命の力強さを感じ、同時に自分が老年に入った中で、これからも花を咲かせるとはどういう意味かと考えさせられました。さらに、あと何回花見ができるかなとしみじみとした感慨に浸っています。 現代語訳特に心に留めて見てみると、老いて見える老木でさえ、花を咲かせているのは、なんともしみじみと感動的だ。今後自分は(この老木のように)何度、春を迎えることができるのだろうか。…
こころなき 身にもあはれは しられけり しきたつさはの 秋の夕くれ 西行法師 (新古今和歌集、山家集) (世俗を離れた私にも、「あはれ」を感じることがあるのだと気づかされる。秋の夕暮れ、静かな沢からシギが飛び立つその情景に。) 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ 心なき身にもあはれは知られけりこの歌は、平安時代末期の動乱の時代に生きた西行(1118年ー1190年)が出家後の心境を詠んだ名歌です。鎌倉時代の初期に編纂された勅撰和歌集(天皇や上皇の命令で編集された)の一つである新古今和歌集に選ばれた一首です。西行の和歌が1500首あまり収められている山家集の一首でもあります。私が最初にこの和歌を見たとき、「心…
EURUSD L. +4.80pips. (2.9+1.9) 落花の歌あまたよみけるに 年を経て待つも 惜しむも山桜 心を春は 尽くすなりけり 西行 (山家集 109 (続拾遺和歌集)) tagiri.hatenablog.com Track all markets on TradingView { "colorTheme": "dark", "isTransparent": false, "width": "540", "height": "450", "locale": "en", "importanceFilter": "0,1", "countryFilter": "us,jp,eu"…
落花の歌あまたよみけるに 年を経て待つも 惜しむも山桜 心を春は 尽くすなりけり 西行 (山家集 109 (続拾遺和歌集)) 何年経っても咲くのを待ち、散るのを惜しむ気持ちがなくなることはない。山桜よ。花に心を使い果たすのが我が人生だったのだ。 古事記ゆる神様100図鑑 [ 松尾 たいこ ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る ころころ古事記 ゆる神様の神社ナビ [ 松尾たいこ ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る tagiri.hatenablog.com 山家集【電子特典付き】【電子書籍】[ 西行 ]価格: 1276 円楽天で詳細を見る 『紫式部集』歌の場と表現【電子書籍】[ 廣田收 ]…
USDCAD L. サブ vol.2 口座 +83.3pips. 秋、ものへまかまりける道にて 心なき身にも あはれは知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ 西行 (山家集 470 新古今和歌集 巻四 秋歌上 362) tagiri.hatenablog.com Track all markets on TradingView { "colorTheme": "dark", "isTransparent": false, "width": "540", "height": "450", "locale": "en", "importanceFilter": "0,1", "countryFilte…
秋、ものへまかまりける道にて 心なき身にも あはれは知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ 西行(山家集 470 新古今和歌集 巻四 秋歌上 362) 【意訳】 出家して、ものの情趣を味わうことを断った身の私のような者にも、しみじみとした趣が自然と感じられたことだ。この鴫の飛び立っていく沢の秋の夕暮れは。 あまりにも有名すぎる、三夕(さんせき)の歌の一つです。現在もこの磯の近くには鴫立庵(しぎたつあん)があります。鴫立庵は、元禄八年(一六九五)俳人大淀三千風(おおよどのみちかぜ)が入庵して以来、代々俳人が庵主となり、相模俳壇の中心的存在です。 『東海道中膝栗毛』(十返舎一九(じっぺんしゃいっく))…
GOLD L. +1,078.0pips. (1262+894)/2 散る花を惜しむ 心やとどまりて また来ん春の たねになるべき 西行 (山家集 巻上 春 127) tagiri.hatenablog.com Track all markets on TradingView { "colorTheme": "dark", "isTransparent": false, "width": "540", "height": "450", "locale": "en", "importanceFilter": "0,1", "countryFilter": "us,jp,eu" } Track a…
散る花を惜しむ 心やとどまりて また来ん春の たねになるべき 西行 (山家集 巻上 春 127) 西行には「散る桜」を詠んだ歌が多くありますが、テキストによって異同があります。今回はその違いを比べながら、いくつかの歌を鑑賞してみます。 (A)散る花を惜しむ心やとどまりてまた来む春の種(たね)になるべき (B)散る花を惜しむ心やとどまりてまた来む春の誰(だれ)になるべき 意訳 (A)散っていく花を惜しむ心はいつまでもとどまっているが、(この心が)また来年の桜を愛でる気持ちの種になるのだろうか。 (B)散っていく花を惜しむ心はいつまでもとどまっているが、(普遍的なこの心は)また来年もだれかの心とな…
JP225Cash L. +24.0pips. +240pips. 秋立つと思ふに 空もただならで われて光を 分けん三日月 西行 (山家集 256) Track all markets on TradingView { "colorTheme": "dark", "isTransparent": false, "width": "540", "height": "450", "locale": "en", "importanceFilter": "0,1", "countryFilter": "us,jp,eu" } Track all markets on TradingView { "s…
GBPUSD S. +15.35pips. (12.4+18.3)/2 あまくたるなを ふきあけの神ならは 雲はれのきて ひかりあらはせ なはしろにせき くたされしあまの川 とむるもかみの こころなるへし 西行法師 (山家集 巻中 雑 748 749) tagiri.hatenablog.com Track all markets on TradingView { "colorTheme": "dark", "isTransparent": false, "width": "540", "height": "450", "locale": "en", "importanceFilter": "…