序文・織田信長の叔母 堀口尚次 おつやの方 は、戦国時代から安土桃山時代にかけての女性。織田信定〈信長の祖父〉の娘で、織田信長の年齢の近い叔母にあたる。修理夫人、艶、岩村殿、岩村御前ともいわれる。 美濃国の斉藤氏の家臣・日比野清実(きよざね)に嫁ぐも、甥の織田信長に攻められて、居城は落城して清実も討死。後に実名不詳の織田家臣に嫁いだ後に、東美濃の遠山氏の宗家の当主である岩村城主・遠山景任(かげとう)に嫁いだ。元亀3年景任は子供が無いまま病死したため、信長は息子の御坊丸〈6歳・後の織田勝長〉を岩村遠山氏の後継として送り込んで、おつやの方を事実上の岩村城主とした。 甲斐国の武田信玄が西上作戦を開始…