冬の晴れた日、神戸の布引の滝を訪ねた。 六甲山の水を集めて落ちるこの滝は、日本三大神滝にも数えられる名瀑だ。観光客が代わる代わる記念写真を撮っている。私も撮影ポイントに立ち、滝を背にしてセルフタイマーをセットした。 ところが、このロケーションには厄介な条件が重なっていた。太陽がちょうど滝の正面に回り込んでいて、岩肌がまぶしいほどの光を照り返している。一方、人が立てる場所は頭上の木々が空を遮り、少し薄暗いほどだった。つまり、背景と人物の明るさが極端に違う——いわゆる「コントラストの強いシーン」だ。 モニターをチラッと確認すると、背景は少しまぶしく感じるものの、滝の流れもはっきり認識できる。「まあ…