提言概要 ロシアによるウクライナ侵攻は、戦後秩序の根幹を揺るがす重大な事件である。日本はこの現実を直視し、軍事力偏重の安全保障から脱却し、非軍事的平和主義に基づく持続可能な安全保障体制を構築すべきである。 本提言では、以下の4つの柱を中心に政策の方向性を示す。 提言の柱 ・戦争を起こさない努力の継続と非軍事的平和主義の推進 ・兵器偏重からの脱却とハイブリッド戦争への対応 ・財政・エネルギー・食料の安定による国力強化 ・非軍事的平和同盟の構築と外交力の再構成 1. 戦争を起こさない努力の継続と非軍事的平和主義の推進背景 ロシアの侵攻は、国際法と国連憲章に反する暴挙であり、戦争の再来を現実のものと…