真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 💭ポイント 「式」という言葉は最近使われ始めた、という説は間違いだ。それより前の時代の歌人が使っていることを例に挙げて論破している。 『徒然草絵抄』(小泉吉永所蔵) 出典: 国書データベース 🌙現代語対訳 「何々の式という言葉は、後嵯峨天皇の御代(即位1242年)までは使われず、 「何事なにごとの式しきといふことは、後嵯峨ごさがの御代みよまでは言いはざりけるを、 最近になって言い始めた言葉だ」と、ある人が申しておりました。 近…