(第25章)弥助の本当の真実と模造された黒人侍 「なあ。鋼牙!」とニュ―ヨーク市内のチェルシー地区の 『サイゼリアン』通りの歩道を歩いていた烈花法師が隣でひそひそ声でこう尋ねた。 「その例のロサス王国を奈落の別次元に封印した 黒い肌の魔戒法師の一族は『弥助』だったよな?」 「ああ!そうだ!人間達、いやトーマス・ロックリーが言っている黒人侍は 全て出鱈目の嘘だ。実際は昔の日本の戦国時代に宣教師の奴隷であり。 従者として当時の大名の織田信長に謁見(えっけん)して気に入られて 宣教師から信長に進呈された。のちに信長が死去するまでの 15年間、信長に仕えて召し抱えていた。」 「それから彼の子孫は本能寺…