何となく面白そうと思って横田香世『パステル画家矢崎千代二:風景の鼓動を写す』(思文閣出版、令和5年6月)を読んでみた。そうすると、71頁に驚く記述を発見。大正8年に中国旅行から一旦帰国した画家矢崎が渡印の援助を求めた可能性のある人名の一覧に関する記述である。「スクラップブック」のインド関連資料の中に貼られ、22名の名前が記されていた。一覧の端には「○印は交渉済み」と書かれていた。そして、 その○印がつけられた一四名を記載順に記すと、近角先生(近角常観か)、帝大講師・常盤大定、帝大教授・高楠順次郞、帝大講師・島地大等、帝大学士員[ママ]*1会員・南條文雄、文学博士・前田慧雲、帝大教授・村上専精、…