■Gender Identity Disorder(GID)
■生物学的な性別と、自分自身の性自認との間に食い違いが生じ、それゆえに何らかの "障害" を感じている状態。日本精神神経学会の『性同一性障害に関する答申と提言』では「生物学的には完全に正常であり、しかも自分の肉体がどちらの性に所属しているかをはっきり認知していながら、その反面で、人格的には自分が別の性に属していると確信している状態」と表現している。精神医学における疾患単位名。DSM-5より「性別違和」に変更されている。
性的指向においては多様な側面を持ち、自身の性自認と同一の性に対して性的指向を持つ場合は、ホモセクシャルとであるとされている。
■『性同一性障害の性別の取り扱いの特例に関する法律』において「性同一性障害者」とは、生物学的には性別が明らかであるにもかかわらず、心理的にはそれとは別の性別(以下「他の性別」という。)であるとの持続的な確信を持ち、かつ、自己を身体的及び社会的に他の性別に適合させようとする意思を有する者であって、そのことについてその診断を的確に行うために必要な知識及び経験を有する二人以上の医師の一般に認められている医学的知見に基づき行う診断が一致しているものをいう。(『性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律(平成15年法律第111号)』第2条より)
(2003/07/10成立・2003/07/16公布・2004/07/16施行)