『ジョン・ウィック』シリーズは単なる復讐譚だろうか?確かに「復讐」は重要なキーワードであるが、最新作まで観て思ったのは、このシリーズは「機械論、決定論的世界から抜け出したい男の闘争(逃走)劇」だということだ。この意味で、僕の好きな『ノーカントリー』や『悪の法則』と似ているかもと感じた。ここでは、シリーズを『ノーカントリー』と比較しながら見ていく。 otakuiy.com 一作目では、犬の命と車を奪われたジョン(キアヌ・リーブス)が復讐に赴くという話だった。一見、「舐めていた相手が実は」系の痛快復讐譚だが、ここで重要なのは、ジョンが「後戻りできない選択」をしてしまったということだ。本シリーズに「…