明治15年(1882年)5月14日生まれ、昭和28年(1953年)2月25日没。 歌人・精神科医。 明治38年(1905年)に斎藤家の婿養子として入籍。明治43年(1910年)東京帝国大学医科大学卒業。大正3年(1914年)に斎藤輝子と結婚。 医師として働くほか、歌人として「あらたま」を出版。「アララギ」にも携わる。 医師・随筆家の斎藤茂太は長男。作家の北杜夫は次男。エッセイスト・作家の斎藤由香は孫(北杜夫の実娘)。
最近再々読した書籍〜北杜夫著 どくとるマンボウ青春期(中公文庫) この本は今から25年ほど前に勤めていた職場の上司と酒席で地元松本市を舞台としていて身近であること、内容も若いうちに読んでみるべき、と薦めていただき読みました。 全く北杜夫という作者に対する知識もなく帰宅途中の書店で購入して電車の中で読み始めました。流れの良い文章で諧謔と剛毅な―当時の学生のバンカラ気質あふれる日々の記憶が綴られていきます。 家に帰り読み続け、翌日の通勤電車内で一気に読んでしまいました。 著者の北杜夫(1927-2011)さんは本名を斎藤宗吉さん、父親は歌人の斎藤茂吉(1882-1953)の次男で小説家・精神科医、…
労 わ 巣 積 つ苦 が は し ばな 手 堅 泥 くき の く 枝 ろと_泥_____のは_ぞ______ _________ みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげる 斎藤茂吉 は衝撃的な短歌でした。 まだ小学校生で、意味などわからないのですが 母親が亡くなるという怖い感情でしょうか ちがうなぁ。人前で泣きたくないとう感情かなぁ のちのち巨匠でありことを知りますが 初見ではなんちゅう事を言う人やと思ったと思います(忘れました😆)
夜と霧の隅で・遥かな国 遠い国北杜夫新潮社1977年5月20日 町田康さんの『俺の文章修行』の中で、「筋が落居しない、でも面白い話」として紹介されていた話が気になった。 megureca.hatenablog.com で、北杜夫全集2となっていた一冊を図書館でかりてみたら、話題になっていた「三人の小市民」というお話は載っていない別の本だったことがわかった。。。のだけれど、せっかくなので、本書の中の「遥かな国 遠い国」(初出:昭和35年)を読んでみた。 これもまた、、、筋が落居しないとは言わないけれど、、、、なんてこった、、って話だった。 北杜夫は、東京生まれ、父は歌人の斎藤茂吉。本名斎藤宗吉。…
ますらをの鞆の音すなり物部の大臣楯立つらしも(巻第1-76)~元明天皇 飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去なば君があたりは見えずかもあらむ(巻第1-78)~元明天皇 うらさぶる心さまねしひさかたの天のしぐれの流らふ見れば(巻第1-82)~長田王 秋さらば今も見るごと妻ごひに鹿鳴かむ山ぞ高野原の上(巻第1-84)~長皇子 秋の田の穂の上に霧らふ朝霞何処辺の方にあが恋ひ止まむ(巻第2-88)~磐姫皇后 妹が家も継ぎて見ましを大和なる大島の嶺に家もあらましを(巻第2-91)~天智天皇 秋山の樹の下隠り逝く水のわれこそ増さめ思ほすよりは(巻第2-92)~鏡王女 玉櫛笥御室の山のさなかづらさ寝ずはつひにありか…
にゃん吉です。 先日のクレイジージャーニーは佐藤健寿さんの回で、サンパウロ大学の人体解剖博物館で1時間特集をしていました。そこで非常に興味を覚えたのが夏目漱石の脳が東京大学医学部で保管されていたという件です。
下北沢・駅前劇場にて『つきかげ』観劇。下の階がファミレスのガストになっていたので夕飯はそこで(劇場まで1分という便利さ) お隣は津村さん。 6月に上演した、昭和20年(1945)斉藤茂吉の疎開先の山形での日々を描いた『白き山』(フィクション)の5年後の世界を描いた『つきかげ』は家族のヒューマンドラマでした(フィクション)。 🖋️劇団チョコレートケーキ『白き山』★★★★★ 「いつしかも 日がしづみゆきうつせみの われもおのづからきはまるらしも」 「1950年(昭和25年)秋 新居への引っ越しを控えた歌人斎藤茂吉は脳出血を発症する。歌人として、医師として、生き抜いてきた男に迫る老いと病。茂吉は家族…
我が背子はいづく行くらむ沖つ藻の名張の山を今日か越ゆらむ(巻第1-43)~当麻真人麻呂の妻 阿騎の野に宿る旅人うちなびき寐も寝らめやも古おもふに(巻第1-46)~柿本人麻呂 東の野に炎の立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ(巻第1-48)~柿本人麻呂 日並皇子の尊の馬 並めて御猟立たしし時は来向ふ(巻第1-49)~柿本人麻呂 采女の袖吹きかへす明日香風都を遠みいたづらに吹く(巻第1-51)~志貴皇子 引馬野ににほふ榛原入り乱れ衣にほはせ旅のしるしに(巻第1-57)~長忌寸意吉麻呂 いづくにか船泊すらむ安礼の埼漕ぎたみ行きし棚無し小舟(巻第1-58)~高市黒人 いざ子どもはやく日本へ大伴の御津の浜松…
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(巻第1-20)~額田王 紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにあれ恋ひめやも(巻第1-21)~大海人皇子 河上のゆつ岩群に草むさず常にもがもな常処女にて(巻第1-22)~吹黄刀自 うつせみの命を惜しみ波に濡れ伊良虞の島の玉藻刈り食む(巻第1-24)~麻続王 春過ぎて夏来るらし白妙の衣乾したり天の香具山(巻第1-28)~持統天皇 楽浪の志賀の唐崎幸くあれど大宮人の船待ちかねつ(巻第1-30)~柿本人麻呂 楽浪の志賀の大わだ淀むとも昔の人にまたも逢はめやも(巻第1-31)~柿本人麻呂 古の人に我れあれや楽浪の古き京を見れば悲しき(巻第1-32)~高…
たまきはる宇智の大野に馬並めて朝踏ますらむその草深野(巻第1-4)~中皇命 山越の風を時じみ寝る夜落ちず家なる妹をかけて偲びつ(巻第1-6)~軍王 秋の野のみ草刈り葺き宿れりし宇治の宮処の仮廬し思ほゆ(巻第1-7)~額田王 熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな(巻第1-8)~額田王 紀の国の山越えて行け我が背子がい立たせりけむ厳橿が本(巻第1-9)~額田王 吾背子は仮廬作らす草なくば小松が下の草を刈らさね(巻第1-11)~中皇命 吾が欲りし野島は見せつ底ふかき阿胡根の浦の珠ぞ拾はぬ(巻第1-12)~中皇命 香具山と耳梨山と会ひしとき立ちて見に来し印南国原(巻第1-14)~中大…
『つきかげ』 偉大な芸術家の終焉と、一人の男の人生の最終幕2024年11月7日(木)~17日(日)@下北沢・駅前劇場脚本/古川 健演出/日澤雄介 出演/緒方晋 浅井伸治 岡本 篤 西尾友樹 帯金ゆかり 宇野愛海 音無美紀子 www.geki-choco.com 『白き山』を体調不良にて降板された村井國夫さんの奥様の音無美紀子さんは予定通りご出演です! お昼休みに「テアトロ」立ち読み🙏上半期のベストに劇チョコの『白き山』が数人に選ばれていて嬉しい。客演の緒方晋さんを知らなかった方もいて、三谷さんが浅野雅博さんを知らなかったように…演劇語る皆さまが大きな商業演劇以外の演劇も観てくれたらいいなぁと思…