わたしが見た 断薬を失敗した時の世界は 恐怖しかなくて 右を見ても 左を見ても 上を見ても 下を見ても むしろ目を瞑って 何も見てなくても すべてが地獄だった 怖かった 泣き叫ぶほどに 怖かった 体中の痛みとか 止まらない動悸とか めまいとか 全身の震えとか 眠れないこととか 眠れたと思ったら 呼吸が止まって飛び起きるとか そんな症状の辛さが 生き地獄のようだった というのではなくて 見える世界自体が 地獄だった その地獄から どうやっても逃れられない という怖さ それは死をもってならば この地獄から逃れられる という通常では考えられない考えと 隣り合わせになるほどだった ーーーーーーーーーー…