2025年3月7日 日本フィルハーモニー交響楽団 サントリーホール指揮 カーチュン・ウォン合唱:東京音楽大学吉田珠代(ソプラノ)、清水華澄(メゾ・ソプラノ)マーラー 交響曲第2番 復活 カーチュン・ウォンの鮮やかなマーラー解釈が冴えまくった快演。 この指揮者の中に、2つの確信がはっきりと見えて取れた。まず、楽譜に書いてあること、つまりマーラーが指示していることを漏れなく正確に表現することの確信性。しかもスコアに含まれている膨大な情報、それらを全部頭に叩き込んでいるので、暗譜で振ることに対し、微塵たりとも揺らぎが無い。 もう一つは、指揮者自身の脳が捉えた「これだ!」という音を引っ張り出し、一切の…