普茶料理 別名黄檗料理。京都の宇治にある黄檗宗万福寺に伝わる中国式の精進料理である。 同じく中国伝来の長崎に起こった卓袱料理(材料に獣鳥魚肉類を使う)に対して、卓袱料理の精進料理、または寺卓袱と称する事もある。饗膳料理の一種。元来は中国の同名の寺に伝わる料理で、1654年(承応3)、黄檗宗布教のため明から渡来した隠元によって伝えられた。座禅の行や法要などの行事(接心)が終了した際、全山の僧が一同に会し、作法に従って茶を喫しながら協議や談合をする茶礼の後の食事が普茶料理である。普茶とは、「普及茶一請」という言葉に由来し、広く一般大衆に茶を供するという意味がある。現在、京都の万福寺に伝わる食礼様式…