昭和40年代からの東映のヤクザ映画は人気で、10年くらい最盛期が続いた。 高倉健らの俳優がもてはやされ、映画を観終わった客は皆肩をいからせていた。 魅力は一匹狼の悲壮感だったり義理人情だったりしたが、勿論それは夢に過ぎない。 現実に戻ると、昭和のヤクザの抗争が一番激しかったのはやはり終戦直後か? だからその頃が、ヤクザ稼業の青春期だったと言える。 構成員も無鉄砲な若者が多く、敵と自分の命を軽んじ互いに襲撃を繰り返した。 高度成長期を迎えると、ヤクザのシノギも武闘から経済へと変わってきた。 早い話がヤクザの仲間内では、喧嘩の強い者より大金を稼ぐ者が偉くなった。 盛り場の縄張りを巡って抗争を起こす…