いわゆる暴力団。社会問題のひとつ。
語源は、おいちょかぶでの「8・9・3」(合計が20で、結果的にブタつまり役立たずの隠喩による)。
身勝手な縄張りを主張し暴力・脅し・詐欺など、さまざまな違法行為を行ない、一般市民を脅かす反社会的集団および、その構成員のこと。以上の反社会的活動を生業・職業とする人々を指す。一般にチンピラ等のしたっぱが、その働きにより組への貢献度・忠誠心が認められると、杯を交わすことで正式な組員として昇格する。
たとえば、ヤクザのシノギとして無許可の風俗業、違法な借金取立て行為、ヤクザは不動産業・土建業との繋がりもあることから、違法な地上げ行為、不法占有などに関わる者も多い。古典的なシノギにみかじめ料がある。近年のヤクザは、違法活動だけでなく合法活動にも組織的に手を出している。ヤクザは背中などに刺青をしていることから、公衆浴場への入場を忌避されることが多い。
表記ブレ:やくざ
ヤコブ・ラズ『ヤクザの文化人類学』(岩波現代文庫)