とうとう日本に帰って来た太郎。 望郷太郎(13) (モーニングコミックス) 作者:山田芳裕 講談社 Amazon この漫画って、物凄くギリシャ的なんですよね。どういうことかといいますと、たとえ人類が最初から歴史をやり直したとしても、結局は同じ道行を歩むだろうという点でギリシャ的。 だから、お金を発明するのも集団を形成して国家を営むのも避けられず、「発展という病」から逃れられない。 からだ、というか「身体性」の話が繰り返して出て来るのは、我々近代人が如何に「からだ」を失ってしまったのかを表している。 この巻で太郎たちは北海道から東京目指して南下するのですが、パルの目的地である途中十和田湖に立ち寄…