※この記事は『望郷太郎』15巻の重大なネタバレを含みます。 前巻は、巨大な何者かの足が列車とブシフジュニアを踏み潰すという衝撃的な場面で幕を閉じました。 望郷太郎(15) (モーニングコミックス) 作者:山田芳裕 講談社 Amazon しかし15巻を読み終えて最も衝撃を受けたのは、その巨大生物ではありません。 太郎が再び「髭を生やした」ことです。 第1巻で髭を剃った太郎は、文明人としての自分を捨て、氷河期の世界で生きる一人の人間として旅を始めました。その彼が15巻で再び髭を伸ばす。この小さな変化こそ、本巻全体を象徴する重要な出来事だったように思います。 12~14巻が旅の終着点へ向かう「弛緩」…