戦国期に「天下一の名物」とうたわれた唐物茶入。足利将軍家ゆかりの名物とされる。越前朝倉氏の一族である朝倉宗滴所持の後、越前府中の山本宗左衛門尉(小袖屋)が譲り受けたが、京都で紛失したところ松永久秀が入手。後に久秀から服属の証として織田信長に進上された。 『山上宗二記』にみる来歴 『猿の草子』の「つくも」 松永久秀の茶会 服属の証 如意宝珠 津田宗及のレポート 織田信長の茶会 信長以後 参考文献 『山上宗二記』にみる来歴 千利休の高弟・山上宗二が天正十六年(1588)頃に著した『山上宗二記』には、「つくも茄子」の由緒が以下のように記されている。 つくも茄子、内赤ノ盆ニ居ル。キンラン(金襴)袋也、…