東海道に設けられた53の宿場町。 江戸時代に入って江戸幕府が開かれると、江戸と京とを結ぶ東海道は特に整備されるようになった。それまで、輸送に従事する人足・馬方は街道沿いの街々で個別に営業していた。それを特定の町に集め、公的な使役のために利用できるようにした。その町が東海道に五十三箇所置かれたので、「東海道五十三次」と呼ばれるようになった。
足掛け3年年、全5回に渡ったこの東海道53次の旅もついに大円団を迎えることになった。ラストシーズンの今回は、滋賀県湖南市の「石部宿」手前から、京都三条大橋を目指す約50㎞の旅。これまでの半分程度の距離なので気持ち身体も楽である。 この区間は松並木は全く残っていないが、昭和の香りのする街角が多く残っている。塗装したものか焼杉なのかこげ茶の板壁を張った家が、かなりの区間続いている。東海道を歩く喜びではないが、昭和を歩く喜び、なつかしさはある。 大津から京へは峠越えが待っている。この東海道を京阪電車京津線がなぜか路面電車として走っている(上栄町~琵琶湖浜津間)。めちゃくちゃ(*)乗りたかったが、我慢…
浮世絵オークションへの参加は今回が2回目です。今回は入札価格が1万円から始まる「成行品」を1つか2つ購入したいと思っていました。 オリジナルの浮世絵は、よし藤の明治時代のおもちゃ絵「志ん板かってどをぐ尽し」(お勝手道具を一式並べた絵柄)を1枚持っているだけで、他は復刻版の浮世絵、プリント版(印刷)の浮世絵が数枚で、普段は復刻版の浮世絵を部屋に飾っているので、江戸時代のオリジナルの浮世絵を部屋に飾って好きな時に眺めたいと思うからです。 幸いにして、事前の下見で気に留めた豊国三代の「東海道五十三次之内 日本橋」、広重の「行書東海道 御油」の2枚をほぼ最低価格で購入できました。 三代豊国 東海道五十…
わッつギャラリーでは、2024年7月24日(水)から8月4日(日)まで、和楽の会とアクディブエイジ伊勢型紙の会による展覧会「伊勢型紙による東海道五十三次~広重の東海道~」(伊勢型紙)を行います。 2024年6月28日 春日井くらしのニュースPlus 展覧会風景&作品たち
カヌーキャンピングに出かける日が迫ってきました。 大急ぎで冷蔵庫の中身消費ディナーをば。 食べ切れない分は冷凍して、帰宅後のお疲れディナーに使いましょう。 それにしても毎回旅行に行く前の冷蔵庫一掃メニューには困ります。 何かしら「これはちょっと合わないよなあ」な食材があるんです。 今回はチックピーを茹でたのがまだ残ってたのでそれ中心にカリー的なものを。 水切りしている豆腐もあるので、これは豆腐スクランブルにでもして、食べ切れない分は車中の弁当用に持っていきましょうか。 玉ねぎ、にんじん、ニンニクなどは冷蔵庫に入れてあるし、これは大丈夫でしょう。 豆乳は飲んじゃわないと。 終点地点、京都、京師(…
どうも、今日は東海道五十三次戸塚宿の史跡巡りをしてきました。 日中用事で小田原から1時間30分かけて恵比寿に行ってまして、30分ぐらいで予定終了したので都内どっか行こうかと思いましたが三連休中日は無限人間編始まってて終わり。ただ帰るのも味気ないので、戸塚宿跡を巡ってきました。 戸塚駅 西口からスタート 戸塚宿の史跡は東口から柏尾川、国道一号方面にもあるのですが、そちらは過去に訪問済みなので今回はパス。 ただ西口方面は未訪問のため今回はこちらに行きます。 戸塚宿 東海道五十三次の5番目で相模国最東端の宿場 元は保土ヶ谷宿の次は藤沢宿でしたが、戸塚の有力者の嘆願により設立された経緯があります。 宿…
先日「北斎と広重」の展覧会に行き、今 浮世絵に関心を持っています。 enjoy-now.hatenablog.com そんなわたしにうってつけのドラマが、只今放送されています。 広重を主人公にしたドラマ『広重ぶるう』です。
9時52分に箱根湯本駅に到着。 岡田美術館 2階、特別展示 霊峰一文字、横山大観、大正15年(1926) 文楽「伊賀越道中双六」岡崎の段で使われた一文字(舞台上方に飾る幕)、長さ約9m。 3階特別展は、「東海道五十三次」で旅気分 ―富士に琳派に若冲も―。 2024年は、東海道五十三次の最後の宿場・庄野宿の完成から400年、また箱根駅伝第100回という節目の年。そのことを記念した、歌川広重「東海道五十三次」(保永堂版)を中心とした展覧会。 展示目録https://www.okada-museum.com/img_data/exhibition_pdf/66669c7ee3149.pdf 東海道五…
どうも、先月訪問時の内容とやや遅めとなりますが藤沢駅近辺の史跡巡りをしてきました。 藤沢はラーメン二郎やらなんやらで定期的に訪れていますが、史跡巡り自体はそんなにしていなかったので、今回はガッツリと東海道藤沢宿跡や『遊行寺』で知られる清浄光寺を見てきました。
こんばんわ。和風雑貨【雅-みやび-】の店主です。今日動画をアップしました!-----------good evening.I am the owner of Wahoo-Miyabi.I uploaded a video today!----------- www.youtube.com コンパクトに情報を簡単にまとめた動画になりました!良かったらみてください。本当はもっと原についての深堀動画にしたかったのですが、結果木版画と原についての話となりました(笑)-----------This is a video that summarizes information in a compact a…
もしタイムマシンがあったらあなたは過去未来どちらに行きたいですか? こんな質問をされたことがある。 僕は、江戸時代に行ってみたいなぁ。 この時代の旅人になりたい。 趣味は街道めぐり。 五街道を完全制覇し、脇街道も歩き倒したい。 今、東海道の書籍をたくさん読んでいます。 川を苦労してわたり、力餅で元気をつけ、木賃宿で寝て、たまに贅沢して旅籠に泊まりのんびりする。 なんかのどかでいいよなぁ。 今四日市に住んでいるのですが、関~坂下~鈴鹿峠~土山~京都方面に歩いていくことを想像してみます。 今でこそ関は有名ですが、当時は坂下宿が鈴鹿峠を越える人たちでにぎわったとか。 なので坂下の旅籠で少し贅沢してゆ…
選の公準―子規の試みについて― 初出『澤』2015年7月号(15周年記念号/特集・選とは何か) 一、はじめに 句の選をする/される、という時、その選を皆が納得する選たらしめるための「公共性」を担保するには、それなりのモノサシがなければならないだろう。例えば初心者に句作りを指導する時、五七五で季語さえ入っていればなんでも俳句である、と言うのはかなり無責任だろう。なにが俳句なのか、なにが俳句として優れているのか。それがわからなければ、独りよがりになるしかない。私たちは、ある程度の共通の枠の中でそれを共有し、個別の読みを行っている。あるいは、そのような幻想を分かち合い、せめぎ合っている。それと同時に…
「正岡子規とVR」 (季刊子規博だより 2017年3月) 1 仮感と実感 近年のVR(ヴァーチャルリアリティ、仮想現実)の技術の進展はめざましいものがある。たとえば、いま出ているゲームのいくつかでは、ゴーグルをつけると見ている人の動きに合わせて三六〇度度全方位にコンピュータグラフィックスで作成された映像世界がひろがるので、まるでその世界に入り込んだような錯覚を創り出すことが可能であり、少なくとも、視覚と聴覚はその世界に没入することになるようにできている。したがって、人間側に現実と仮想現実との境界が混乱するような錯覚が生じさえする。それは、この技術そのものが、現実との仮想との区別がつかなくなるこ…
【このブログ本文は5分で読めます】 宝永堂版 東海道五十三次「坂下宿」 亀山歴史博物館のHPより 現在の坂下宿はこのようなロケーションではありません。歌川広重も実際に旅して描いた(版画を掘った)訳ではないのです。しかし江戸後期に「宝永堂版 東海道五十三次」が大ベストセラーになった頃、江戸庶民はこの図柄を見ながら 宝永堂版 東海道五十三次「関宿」三重県総合博物館のHPより 「東の箱根 西の関 鈴鹿越えれば西国(関西)巡り」(不肖こたろー作)などと旅情を高め、いざ旅路に出てみれば「坂(坂下)は照る照る 鈴鹿(峠)は曇る あいの土山雨が降る」とのお天気の諺めいた唄を耳にした事でしょう。 2024年1…
2024年10月14日 石部 宿泊先の南草津から電車を乗り継いで、8:15に石部駅に着きました。天気は快晴ですが、昨日同様、暑くなりそうです。 今日は草津宿の中山道との追分まで歩き、東海道はこれで完歩になります。草津追分から京三条大橋までは、すでに、中山道歩きで歩いています。2021年12月に日本橋から東海道をスタートして、ここまで2年と10か月掛かりました。 8:25から歩き始めます。
品川のお宮巡り 1 - 綴ルンです 品川のお宮巡り 2 - 綴ルンです 品川のお宮巡り 3 - 綴ルンです 阿那稲荷神社を後にして、 同行者は御朱印をいただきに社務所へ。 私も授与品など見たかったので、一緒に行った。 あと、神社の案内のリーフレットがあったらもらいたくて、社務所ならあるかなと思ったのもある。 で、あるにはあった。見本が。一部50円、と。 買うのか。 しかも自分で手に取れない。職員の人に買うと言えば、出してもらえるようだ。 あきらめた。 まあね、紙代も印刷代もかかるしね。もしかしたらゴッソリ持ち去られたことがあって、対策としてお代をいただくことにしたのかもしれないね。 タダでもら…
オーケストラを前に いわゆる「何もしない」で 4:33を過ごす曲、がある。 有名なジョン・ケージの作品。 これも「間」を体現した芸術。 音を紡ぐことも音楽なら 音を出さない「間」もまた 音楽の一つであると言える。 私は日頃、落ち着きのない 盛り上がるのが大好きな お祭り女、と思われても仕方がないが 実は音楽で得意なのは 音を出さない方、である。 シーンとした「間」を どう生かすかを表現したら かなり自信のある方と自負する。 「間」は緊張感を生み出す時に 効果を発揮する。 何もしない、と言えども 時は進んでいる。 進む時と、音をあえて出さないせめぎ合いが それこそ芸術であると…。 小さい頃のバレ…
大瀬崎からの富士山🗻 11月30日は沼津・三島方向へドライブ🚙今回は大瀬崎・沼津漁港・三島スカイウォークの予定。‥だったのだけれど、休日の渋滞にはまり最初に行く予定だった沼津漁港はスキップ。サクッと昼食を済ませるべく、この地に来ておきながらまさかの丸亀製麺でランチ(笑) それでも一緒に行った皆の優先事項は大瀬崎と、三島スカイウォークのサンセット。日没の16:30までにスカイウォークに到着せねばならず、仕方のない選択。 14時頃に大瀬崎へ到着。この日の富士山は晴天に恵まれ、多少の雲はあっても美しい姿。私はこのドライブまで大瀬崎という場所を知らなかったので、変な予備知識が無かったのも良かったのか圧…
2024年9月16日の記事で触れた「立烏帽子/鈴鹿御前」について、国立国会図書館デジタルコレクションなどから出典などを調べ、並べました。 diconoroshi.hatenablog.com (資料整理の性質が強く、読み物としては作成していません。すみません。) ※2024年12月9日:「鈴鹿の草子」一部修正・追記 「立烏帽子」の名 平康頼「宝物集」(治承年間1177-1181) 平康頼が記した「宝物集」(ほうぶつしゅう)が「鈴鹿山の盗賊・立烏帽子」の初出とされています。奈良坂の金礫(かなつぶて)、日高禅師*1、海の羊ミ?といった盗賊・海賊と名前が並べられ、やがて罰を受けたということになってい…
時には首都圏の近代建築を眺めてみようと思い、東京駅に来てみました。 八重洲地下街を抜けて地上に出ると、中央分離帯にヤン・ヨーステン記念碑。 関ケ原の戦いの年に、リーフデ号で漂着し、徳川家康に取り立てられたオランダ人「やようす」さん。 この地が「やえす」と呼ばれるのは、この地に屋敷を与えられた彼の名前に由来しているようです。 少し北に歩くと、日本橋高島屋のモダンな店構え。 関東大震災からの復興が図られていた昭和初期の竣工で、設計は高橋貞太郎。 百貨店建築としては、最初に重要文化財指定されています。 まだ、開店前だったので、エントランス周辺を少しだけ。 石と銅と鋳鉄による、風格のある顔立ち。 天井…
東海道五十三次、言うてほんまは五十七あるそうです今朝の新聞のコラム欄(?)見て知りましたちゅーて、絵ぇの方や無し東海道には五十七の宿場があった、と知っとる人は知っとる話みたいで(当然か)最近判明したとか、そういうんや無いですんで省かれたんどこやねん伏見に淀に枚方、そして守口淀は競馬やらはれへん人はあれか知らんけど関西人なら分かるやろっちゅー地名ばかり広重さんの頃にもあったっぽいのに何でやろなやっぱ当時も追加路線的な扱いやったんやろか不思議やなぁ
ブラタモリを見て思い立ち東海道を実際に歩いてみたくなりました。壮大なチャレンジになりますが千里の道もまずは第一歩から。私、大阪在住なので西から出発して江戸に向かいたいと思います。 出発点(江戸からだと終着点)は三条大橋。最初の目的地である大津宿を目指します。 と言いつつ時期的に歩き終わってから紅葉がちょっと見たいということで大津から三条大橋に向かって歩くことにしました。細かいことは気にしません。 バイブルはこちら。「ちゃんと歩ける東海道五十三次(山と渓谷社)」 新版 ちゃんと歩ける東海道五十三次 西+佐屋街道 価格:1760円(2024/11/28 21:22時点) 【楽天ブックス】 東と西で…
jQuery(function($){ $("#marubatsu").DataTable( { paging: true, // falseにすると全データが表示されて、ページ切替が表示されなくなります。 "pageLength": 100, "lengthMenu": [ [100, 200, 500, 1000, -1], [100, 200, 500, 1000, "全件"]], lengthChange: true, // falseにすると左上のShowが表示されません。 searching: true, // falseにすると検索ボックスが表示されません。 ordering: …
一番下の孫の七五三のお祝いのため、祝日の23日と24日に山梨・石和・甲府に出かける。 天気も良く行楽日和だったのだろう。覚悟はしていたが、圏央道から中央道まで行きも帰りもひどい渋滞。 平日の高速はほとんどがトラックだが、休日は乗用車がほとんど。これほど違うものかと驚く。 だが、運転はMさんの仕事。私は邪魔にならないようにご機嫌を伺いながらすわっているだけ。 帰りの日曜日。大相撲の千秋楽、結びの一番はなんとかして家で見たいと思ったが、叶わず。車内でアベマテレビで見る。 豊昇龍を贔屓にしているのだが、勝負を急ぎすぎて自滅、残念。琴桜、初優勝。 今場所の話題は相撲よりも北の富士さんの逝去。歯に衣着せ…
愛知県の「ディープ」で心に響くような古き良き風景を掘り下げてみます。観光地として名高い場所ではなく、より地元の暮らしや歴史の息づかいを感じられる場所を中心にご紹介します。 1. 四間道(しけみち)の隠れた歴史情緒(名古屋市) 背景: 名古屋城下の一角に位置する四間道は、江戸時代の火除けのために作られた幅約四間(約7m)の広い通りが名前の由来。商人たちが建てた白壁の土蔵群が並び、商業で栄えた往時の趣を感じられます。 特徴: 観光客の少ない静かな路地には、地元の人々が営む小さなカフェやギャラリーが点在し、古い建物と現代的なアートが融合しています。 特筆点: 夜になると石畳と土蔵がライトアップされ、…
近年の日本庭園の人気ナンバーワンは、島根県にある足立美術館ということになっている。中国地方で仕事をしていたので、この庭園に3シーズン(夏、秋、冬)行った。 ところでナンバー2はあまり話題にならないが、今回訪ねた桂離宮がそれである。 東海道五十三次の旅が3日の行程と短いので、せっかくの京都、飛行機代の元を取るため事前に予約して今回(2024年11月10日)訪問した。 京都市中心部からはちょっと離れて、阪急電車桂駅から徒歩20分。当日受け付けもあるが基本予約制なので外国人観光客も少ない。 庭園の見学にはボランティアのガイドがついて約1時間の行程。このボランティアの存在は、今の美術館のボランティアに…