作家、小説家、(1909-1992) 「探偵小説」を「推理小説」に変換させた原動力となった作家であり、いわゆる「社会派推理小説」の鼻祖である。ただし、作品は、推理小説の枠を越え、さらに歴史研究・昭和史検証にまで及び、非常に多岐に渡る。 デビューが遅く、それまでは長く「下積み人生」をおくってきたため、社会の下層にいる人々に共感した作品が多く、「司馬史観」と対象させて「清張史観」と呼ばれる場合もある。
以下は、朝鮮戦争が始まった6月25日にちなむ、過去の記事の恒例再掲載です。なぜならこれらは、本来的には一般常識となるべきだから(現状は、遺憾ながらなっていないようで) 朝鮮戦争(ちょうせんせんそう)は、1948年に成立した直後の朝鮮民族の分断国家である大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の間で勃発した、朝鮮半島の主権を巡る国際紛争[13][14][15][16][17][18]である。ソ連崩壊を受けて公開された機密文書によると、1950年6月25日にソ連のヨシフ・スターリンの同意と支援を取り付けた金日成率いる北朝鮮が、事実上の国境線と化していた38度線を越えて韓国に侵略戦争を仕掛…
引用元:shochiku.co.jp 東海道線の夜行列車から、あるひとりの男が転落死する 警察が調べたところ、飯島という「無免許で堕胎の手術をしている」男だった 警察の見立ては事故死だったが、ベテラン刑事の長谷川(笠智衆)は、何かウラがあると直感し、捜査を始める すると、その夜、飯島の遺体が安置された場所に贈り主不明の花束が届き、長谷川はその贈り主が、水原秋子(岡田茉莉子)という駆け出しのモデルであることを突き止める 安酒場で働いていた秋子という女は、幸運にもファッション・モデルになるチャンスを得て、その美しさから雑誌の表紙などに使われ始めていたところだった 二軍のプロ野球選手の江波(森美樹)…
引用元:hulu.jp 東急(田園都市線)藤が丘駅から、バスで数分離れた住宅地に住んでいる浜島(加藤剛)は、旅行会社の係長として忙しい日々を送っていた 妻の啓子(小川真由美)も、自宅でフラワーアレンジメントの教室を始め、他にも団地の奥様たちと一緒に牛乳の価格高騰に反対したりと慌ただしく、最近は自然に夫婦の接点が減っていたが、啓子の方はまだ子供を諦めているわけではなかった そんなある日、浜島はバスの中で、昔千葉で暮らしていた時の知り合いの泰子(岩下志麻)から声を掛けられる 偶然の再会に、その時は挨拶程度の会話で終えたものの、翌週再びバスで会った泰子から、彼女の自宅に立ち寄るよう勧められ、食事をご…
5.0 白河(鬼塚)球磨子は多額の保険金をかけた夫と海へ車ごとダイブし自分だけ脱出して保険金殺人を疑われる。その疑惑を解き明かしていく係争と人間模様が描かれる。原作とは設定や筋が異なるそうだが、映画では希代の毒婦球磨子の悪逆無道を描くのが狙い。球磨子を桃井かおりが演じた。 球磨子という人物は意識的な悪ではなく無意識な悪で、悪で出来ているから悪意が見えない──という謂わばnatural-bornな悪女を桃井かおりが演じている。役に合わせた演技をするのではなく、内側から顕現させるのが桃井かおりのメソッドだと思う。鷹揚な態度、たどたどしい声音と抑揚、上目遣いなどが擦れっ枯らしな球磨子像の外貌をつくっ…
4.3 長く重く複雑な砂の器の映像化は難産で、ウィキにいくつかの逸話が記されていたが、なかんずく山田洋次の回想が興味深かった。 橋本忍とともに脚本を担当した山田洋次は──、 『「最初にあの膨大な原作を橋本さんから「これ、ちょっと研究してみろよ」と渡されて、ぼくはとっても無理だと思ったんです。それで橋本さんに「ぼく、とてもこれは映画になると思いません」と言ったんですよ。そうしたら「そうなんだよ。難しいんだよね。ただね、ここのところが何とかなんないかな」と言って、付箋の貼ってあるページを開けて、赤鉛筆で線が引いてあるんです。「この部分なんだ」と言うんです。「ここのところ、小説に書かれてない、親子に…
4.0 原作は松本清張の1957年作の短編小説。 宗吉(緒方拳)は女中の菊代(小川真由美)と懇ろになり不倫の末、三人の子供をつくるが養育費を払えなくなると、菊代は宗吉の本妻のお梅(岩下志麻)の前に現れ、子供らを残して出奔する。子供らはお梅の目の敵にされ、宗吉に始末するようけしかけるなか、弟は病死、妹は行方不明となり、兄も命を狙われる。 IMDBの野村芳太郎には79個の監督作品があったが点がついていたのは23個で、いちばん得点が高いのがこの鬼畜、二番目が砂の器、三番目が疑惑。すべて松本清張作品であり、それ以下も松本清張と組んだ「霧プロ」作品が並んでいた。鬼畜は野村芳太郎の代表作といえる。 鬼畜が…
一日にいくつかの予定(もちろん自分のなかでのもの)をたてるのですが、それ をやっつけようとしますと、けっこう時間がきびしいことです。 本日は午前にトレーニングで、昼からは食材と野菜苗などを買いにでかけ、 夕方にかけては小さなやさい畑をおこして、肥料を混ぜて、夜にはお菓子を焼くと いうことになりです。ずいぶんといろんなことをやっていて、できていないのは本を 読むことだけかなです。 まあ本を読むことよりも大事なことが、あるというふうに思いたいことで。 切れ切れの時間のなかで手にしていたのは、松本清張短編集で、30ページほ どの短いものを二作品読んだのが本日これまでの読書となりです。 そのうちの「点…
昨晩からずっと雨降り続くでありました。雨があがったのは朝9時をまわって いました。それからは青空も広がって庭仕事もできるかなという感じになりました。 本日は観葉植物の鉢増し一つして作業はおしまいです。このほかにも鉢増し 作業はいくつもあるのですが、それはもうすこしゆったりと時間を撮らなくてはです。 お友達とランチ会をするという家人を送って外出し、送り届けてから、当方は 市内のもう一軒あるブックオフへと行くことにです。昨日の今日でありますので、 ちょっと期待していったのですが、本日は、昨日のように大当たりすることはなし でありました。 本日の収穫は、前回に立ち寄った時に購入したカッパ・ノベルズ「…
島根県東出雲町亀嵩 湯野神社前 東京で学生生活をしていたころ、たまたま読んだ松本清張の推理小説に虜になり、次々と買って読んだ。 松本清張は、福岡隆氏という専属の速記者を雇っておられた。福岡隆氏は、昭和34年から43年まで清張の専属速記者を務めておられたそうである。 松本清張が口から紡ぎ出す言葉を、福岡氏が速記をとり、漢字仮名交じり文で原稿を作成されていた。 私が就職して間もないころ東京出張での研修会で、その福岡隆氏の講演を聴く機会に恵まれた。 そのときの講演会では、松本清張の専属速記者を務めておられたときの話ではなく、昭和46年に亡くなった落語家8代目・桂文楽の全集をある出版社が出すことになり…
松本清張の代表的1冊 ミステリー好きなら作品名を知らない人がいないであろう名作です。 松本清張と言えば日本のミステリーの原点的な存在であると、私自身はとらえているのですが、数多くある作品の中でも代表的な1冊だと思います。 いわゆる警察小説ということになりますが、一人の刑事の執念が事件の真実をとらえるまでの道のりを十分に感じることができます。 一見は男女の心中に見えた事象も、殺人事件として真実をあばく様は圧巻です。 ■あらすじ ■粘り強さからきっかけをつかむ ■2人の刑事の関係 ■松本清張の作品イメージ ■まとめ(感想) 【スポンサーリンク】 (adsbygoogle = window.adsb…