ノンフィクション作家、評論家 1936年、栃木県鹿沼市で誕生 1960年,東大経済学部卒業。NHK記者を14年務めた後、作家活動に入る。現代人の「命の危機」をテーマに、戦争、災害、事故、公害、事件、病気と医療に関するドキュメンタリーな作品や評 論を書き続けている。最近は、終末期医療、脳死問題、医療事故などについて積極的に発言するとともに、言葉や絵本や心の問題についても熱い語りかけをしている。
柳田国男(民俗学者)とは別人なので注意。
《内容》 『犠牲 わが息子・脳死の11日』をなぜ書いたか──内面の葛藤と読者からの反響を通して、書くことによる癒しと再生を率直に語る 「この門は、おまえひとりのためのものだった。さぁ、もうおれは行く。ここを閉めるぞ」 ーーこれだけの話なのだが、ここには人間の根源的な疎外と孤独の真実が語りつくされている。私はこの短編をあらためて読んで、息子がなぜ「凄く怖い」といったのかを、以前にもまして理解できたように思った。 「掟の門」の「掟」とは何か。俗っぽい解釈になるかもしれないが、「掟」とは人間社会のことだ。様々なルールやぶつかりあいや愛憎やしがらみに充ち満ちた人間社会。人が生きていくには、その「門」を…
柳田邦男さん、半世紀後の氷解 被爆した広島の気象台を描いた「空白の天気図」 ――登場した実習生の消息 https://www.asahi.com/articles/DA3S16002251.html柳田邦男さんの気がかり、半世紀後の氷解 匿名で書いた被爆者の行方 https://www.asahi.com/articles/ASS844QG5S84PITB03RM.html>作者の柳田邦男さん(88)は、出版後も気がかりだったある登場人物のその後を、半世紀ぶりに知らされた。>《彼のあまりにも悲惨な運命を考慮したとき、実名を書くに忍びなかった》。柳田さんが作中で唯一、津村正樹という仮名で登場させ…
《内容》 「脳が死んでも体で話しかけてくる」 冷たい夏の日の夕方、25歳の青年が自死を図った。彼は意識が戻らないまま脳死状態に。生前、心を病みながらも自己犠牲に思いを馳せていた彼のため、父・柳田邦男は思い悩んだ末に臓器提供を決意する。医療、脳死問題にも造詣の深い著者が最愛の息子を喪って動揺し、苦しみ、生と死について考え抜いた最後の11日間。その日々を克明に綴った感動の手記。 この一人の若者のプライベートな出来事を、なぜ書こうとするのか。その解答は、これから書く文章全体の中にあるとしかいいようがないのだが、あえて簡潔にいうなら、彼の究極の恐怖心を取り除いてやるためだといおうか。それに、現代人の死…
郡山市の菊池信太郎先生 ここは、福島県郡山市。 福岡から東京経由で東北新幹線に乗り、今、ホテルに到着。 今から、知り合いが院長をする病院で講演なのだ。 ※写真と文は関係ありません。 持ってきたのはパソコンと飲みかけのウイスキー ※講演前は飲んでません(2023年5月12日) 映画「はなちゃんのみそ汁」が全国の映画館で上映されていたころだった。 僕は、北海道から沖縄まで全国各地を飛び回っていた。 当時、娘は中学生だったから、出張先で泊まりはできない。 遠方であっても、日帰りを心がけていた。 そんな中、2017年4月、全国の医師が東京に集う「日本小児科学会学術集会」があった。 医師でもない僕に声が…
とことこ信州、第10弾。 飯田市丘の上編。最終話です。 ↓前回までのあらすじ tokotoko-yuuki.sanpotrip.com tokotoko-yuuki.sanpotrip.com 2022年3月21日 14:00 飯田市りんご並木道から散策再開 飯田市動物園でほっこり 飯田市美術館へと向かう 飯田市美術館で地層を学ぶ 日夏耿之介記念館 柳田邦男館 散歩の最後はカフェでまったりして終わり! 広告 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 2022年3月21日 14:00 飯田市りんご並木道から散策再開 裏山しいちゃんにて買…
一条真也です。125万部の発行部数を誇る「サンデー新聞」の最新号が出ました。同紙に連載中の「ハートフル・ブックス」の第155回分が掲載されています。取り上げた本は、『悲しみとともにどう生きるか』柳田邦男&若松英輔&星野智幸&東畑開人&平野啓一郎&島薗進著、入江杏編著(集英社新書)です。 「サンデー新聞」2021年4月3日号 タイトルからわかるように、グリーフケアのメッセージ集です。共著者の柳田氏はノンフィクション作家。若松氏は批評家・随筆家。星野氏は小説家。東畑氏は臨床心理学者。平野氏は小説家。島薗氏は宗教学者で、上智大学グリーフケア研究所所長。編著者の入江氏は、2000年に発生した「世田谷事…
一条真也です。『悲しみとともにどう生きるか』柳田邦男&若松英輔&星野智幸&東畑開人&平野啓一郎&島薗進著、入江杏編著(集英社新書)を読みました。タイトルからわかるようにグリーフケアの書です。著者の柳田氏は1936年生まれのノンフィクション作家。若松氏は1968年生まれの批評家・随筆家。星野氏は1965年生まれの小説家。東畑氏は1983年生まれの臨床心理学者。平野氏は1975年生まれの小説家。島薗氏は1948年生まれの宗教学者で、上智大学グリーフケア研究所所長。編著者の入江氏は「ミシュカの森」主宰で、上智大学グリーフケア研究所非常勤講師です。 本書の帯 本書の帯には、「誰に遠慮することなく、どこ…
一条真也です。14日の夜、金沢から小倉に戻りました。それはそうと、季節は秋。そう、読書の秋ですね!『人生の1冊の絵本』柳田邦男著(岩波新書)を読みました。著者は、1936年栃木県生まれ。ノンフィクション作家。現代における「生と死」「いのちと言葉」「こころの再生」をテーマに、災害、事故、病気、戦争などについての執筆を続けています。最近は、絵本の深い可能性に注目して、「絵本は人生に3度」「大人の気づき、子どものこころの発達」をキャッチ・フレーズにして、全国各地で絵本の普及活動に力を注いでいます。 本書の帯 本書の帯には、「その絵本と出会い、何かが変わっていく・・・・・・150冊の絵本が登場」と書か…