天風録アラスジ 佐賀県の玄海町長が「核のごみ」最終処分場の調査を受け入れると表明した。これは全国で3例目、原発を抱える自治体では初めてのことだ。しかし、住民の不安が置き去りにされないか心配がある。また、原発を抱える他の自治体は予防線を張り、処分場の引き受けに反対の立場を表明している。処分場探しは一歩前進したものの、公平なリスクの分担や電力大消費地の責任などについての選定方法見直しを国のトップが決断する日が近いかもしれない。 玄海町長のこの決断は、核廃棄物の処分に関する国民的な議論のきっかけを作る可能性がある。しかし、原発を抱える自治体が処分場を引き受けることに対することに対して、電気を大量に消…