気づけば真っ白な毛並みがもこもこしている烏骨鶏や、長い尾の鮮やかな東天紅も混じっている。キャーキャー言いながら鳥たちと戯れる愛する奥様の無邪気な姿を見ていると、ふと奈良公園の鹿たちが脳裏をよぎった。 あちらが「神の使い」なら、ひょっとしてこの鶏たちも……。 気になってスマホで調べてみると、やはり「神鶏」だった……。古事記の「天の岩戸」伝説では、暁に鳴いて闇を払い、この世に光を呼び戻す八百万の神だ。 っていうか、そんな神の使いと天真爛漫に戯れる愛する奥様にバチが当たってはいかん。そろそろやめさせるとしよう。 一息ついたところで、私たちは改めて居住まいを正し、一礼して重厚な楼門をくぐった。 圧倒的…