〔目的〕 横歩き歩行時間が動的バランス能力の指標として利用できるかについて,再現性の検討,また既存のバランス指標との比較検討を目的とした.〔対象〕屋外独歩可能な 65 歳以上の高齢者 26 名(男性 8 名・女性 18 名). 〔方法〕 横歩き歩行時間,開眼片脚立位保持時間,timed up and go test(TUG)の 3 項目を測定した. 〔結果〕 左右横歩き歩行時間の ICC(1,1)は高値を示した.横歩き歩行時間と TUG との間に正の強い相関が認められた. 〔結語〕 測定の再現性は良好であった.また,動的バランス指標として信頼性の高い TUG との相関が強く認められたことから,…