横関大氏の戦国女刑事を読んだ。「警察というのは女社会であり、女尊男卑の風潮が色濃く残っている」と書かれていて、これだけでバカミスだというのが濃厚に漂ってくる。しかも、タイトルが「戦国女刑事」で、登場人物は戦国時代の武将のような名前を持ち、警視庁の女性刑事になっている。しかも、各話のタイトルが「桶狭間に散る」、「姉川の失恋」、「竜虎相搏つ」、「本願寺一族の野望」、「本能寺殺人事件」となっているので、戦国時代のあの時代辺りを題材にしているのはまるわかりだ。内容を書くこと自体はばかられるような感じがする。本書は広い意味ではミステリーだが、犯人が最初に明らかになっている倒叙形式のミステリーで、あまり謎…