4月5日 自宅から目と鼻の先の通称「煙突山」(正式には妙見山)のさくらまつりを少し覗きに行く。 山といっても標高80メートルほどの低い丘からは、生駒山系から比叡の山々、そして北摂の山々を見渡すことができる。 煙突山の名前は、この丘の上に古い煙突が立っていることに由来する。第二次大戦中、この町には陸軍の火薬工場があり、女子学生たちが学徒動員で働いていた。煙突はその名残で、戦争の記憶として保存されている。年に一度、桜の時期だけ中に入れる。 肝心の桜はまだ五分咲きといったところ。春霞というより黄砂なのだろうか、遠くの山々も霞んで見えた。 1952年、朝鮮戦争が激化して、再び爆弾工場を復活する計画が明…