1918年、福岡生まれ。小説、詩、翻訳など多彩な分野で活躍。マチネ・ポエティクにおいて中村真一郎や加藤周一らと脚韻詩の可能性を模索した。1941年、東京帝国大学文学部フランス文学科卒業。 1979年、脳内出血のため死去。
怪獣映画『モスラ』の原作者の一人でもある。 また「加田伶太郎」というペンネームで、いくつかの短篇推理小説を発表した。「加田伶太郎」は「誰だろうか」のもじりである。作家の池澤夏樹は福永の息子。池澤春菜は孫にあたる。
本日は朝起きて、食事の支度の前に外出して近所のコンビニまで毎日新聞を 買いに行くことにです。いつものように新聞スタンドを見ましたら、あらま毎日新聞 のところが空になっているではないですか。一部くらいしか入ってこないので、 先客に買われたのかな。そんなことで、この店から、そんなに遠くない別のコンビニ へと移動してチェックですが、ここには入荷しないのかな、それじゃとまた別の店へ と行って、やっとこさで新聞を確保することができました。めでたし。 本日の毎日「この三冊」には、若島正、堀江敏幸、沼野充義さんなどが登場で、 やはり毎日書評委員は充実していることであり。 本日に読んでいた本には、次のくだりが…
『忘却の河』福永武彦(新潮文庫1979年17刷)■ 何回も繰り返し読んだ数少ない作品のうちのひとつ。初読は1981年9月。この作品のキーワードは「孤独」。**御自分が寂しい人だから、わたしみたいな寂しそうな女を見ると親切にしなくちゃ気がすまないのよ。**(54頁) ブログの過去ログを確認すると、この件(くだり)を何回も引用して載せている。なぜ、この件か、もちろん分かっているが、ここに書かない。今後、もし再読するとすれば『草の花』だと思う。だが、この『忘却の河』は残さなくては・・・。『草の花』福永武彦(新潮文庫1981年45刷) 2020.08.28 ランキング参加中読書
4月5日 自宅から目と鼻の先の通称「煙突山」(正式には妙見山)のさくらまつりを少し覗きに行く。 山といっても標高80メートルほどの低い丘からは、生駒山系から比叡の山々、そして北摂の山々を見渡すことができる。 煙突山の名前は、この丘の上に古い煙突が立っていることに由来する。第二次大戦中、この町には陸軍の火薬工場があり、女子学生たちが学徒動員で働いていた。煙突はその名残で、戦争の記憶として保存されている。年に一度、桜の時期だけ中に入れる。 肝心の桜はまだ五分咲きといったところ。春霞というより黄砂なのだろうか、遠くの山々も霞んで見えた。 1952年、朝鮮戦争が激化して、再び爆弾工場を復活する計画が明…
今週のお題「好きな小説」 人はいつだって愛されたいし愛したい。 愛のカタチは時代や価値観によって変わるけれども、愛されたい、愛したい欲求に苦しむのは人の常なのだろう。 愛されたいけど愛されない、愛したいけど愛しきれないから孤独に陥る。ときには命を落とす。誇張でも比喩でもなく、愛のために人は死ぬ。 「愛」と「孤独」はコインの裏表のように、本質的には同じだけど見せる姿が異なっているモノなのかもしれない。 「愛」と「孤独」の小説でまず思い浮かべるのが福永武彦の『花の草』だ。 自殺同然に死んだ男が遺した二冊のノートから、愛に破れ、孤独に生きた彼の半生を辿っていく。 研ぎ澄まされた理知ゆえに、青春の途上…
ビードロ、ぎやまん、硝子 うつせみのあなたに 山のあなたの空遠く あなた(かなた)・彼方・貴方(貴男・貴女) マラルメとうつせみ ビードロ、ぎやまん、硝子 ガラス。硝子。ビードロ。ぎやまん。 ガラスという言葉で、ビードロという言葉を思い出しました。あれもたしかガラスじゃないか――と辞書で調べてみるとポルトガル語から来ているらしいのです。 西洋の事物が日本に渡来する順では、ポルトガル語が先でオランダ語が次だと学校で習った記憶があります。キリスト教の布教と経済活動つまり交易が目的だったわけですね。 ガラスを意味する上の言葉の中では「硝子」が気に入っています。 * ガラスという意味である「ぎやまん」…
前回から、だいぶ間が空いちゃいましたね(;´∀`)もう、10月です… さて、8月の石川県旅行(能登・金沢)の振り返りの続きです。 海が透明感高くて本当に綺麗でした 朝、予約したタクシーで、能登金剛(能登半島西側沿岸の景勝地)を回りました。まず、機具岩(はたごいわ/能登二見とも呼ばれる夫婦岩)へ寄ります。 機具岩(はたごいわ) そこから移動して、巌門(がんもん)周辺を遊覧するクルーズ船に乗船しました。障害者手帳で安くなるのですが、出さないで乗船しましたが、良かったと思います(平日で乗客が少なくて申し訳なかったので…)。 遊覧船乗り場からもう海が綺麗で 猪の鼻先の形をした岩場、分かります? 荒々し…
私の地元では、朝晩は涼しい感じですが、まだしばらく30℃以上の気温が続くようです… さて、8月の石川県(能登・金沢)の振り返りの続きです。 氣多大社(能登国一宮) ↓前回までの旅行記事は、こちら。 aoumiwatatsumi.hatenablog.com (前回からの続き)コスモアイル羽咋を出て、一旦羽咋駅前に戻り、タクシーで能登国一宮である氣多大社へ向かいます。 氣多大社 入口 質実剛健というか、華美さはなく神さびた神社でした。祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)。 こういう、簡素な神社も良いですな タクシーの運転手さんに待っていただき、参拝。 その後、羽咋駅寄りのカフェ「夢生民」のとこ…
眼鏡堂書店の蔵書より、独断と偏見に塗れた”もっと読まれてもいい本”を紹介しつつ、全力でニッチな方向へとダッシュする【眼鏡堂書店の本棚】。 今回紹介するのは、福永武彦の『愛の試み 愛の終わり』です。 愛の試み 愛の終わり/福永武彦 作者の福永武彦は1918年福岡県生まれ。 小説家、詩人、仏文学者として知られ、代表作に『風土』『草の花』『忘却の河』。 また加田令太郎名義で推理小説を執筆したことでも知られています。 福永武彦といえば文学的流派としては”第一次戦後派”に分類されると同時に、”マチネ・ポエティック”の一員としても有名です。マチネ・ポエティクとは、太平洋戦争中の1942年に、日本語によるソ…
(地図と文学の素敵な関係展) ★田口耕平「『夢の輪』の広がり 福永武彦の見た『寂代~帯広』」 北海道立文学館、2022年8月12日(金)14:00 (WEBサイト→) www.h-bungaku.or.jp 文芸作品を読むときに、地図が大きな役割を果たしていることがあります。旅気分を盛り上げ、タイムマシンの役割を担い、空想世界を呼び寄せ・・ときには地図を読みながら手に汗握ることも。地図の象徴的な意味を効かせた作品もあり、まさに読者を作品世界に巻き込む名脇役でもあります。 本展では、おもに当館のコレクションの中から、注目したい作品や資料をピックアップし、地図と文学との素敵な関係を探ります。 ※な…
(地図と文学の素敵な関係展) ★地図と文学の素敵な関係 展 北海道立文学館、2022年6月18日(土)-8月14日(日) (WEBサイト→) www.h-bungaku.or.jp 文芸作品を読むときに、地図が大きな役割を果たしていることがあります。旅気分を盛り上げ、タイムマシンの役割を担い、空想世界を呼び寄せ・・ときには地図を読みながら手に汗握ることも。地図の象徴的な意味を効かせた作品もあり、まさに読者を作品世界に巻き込む名脇役でもあります。 本展では、おもに当館のコレクションの中から、注目したい作品や資料をピックアップし、地図と文学との素敵な関係を探ります。 ※なお、こちらの掲載画像は、当…