テレビ神奈川(tvk)アナウンサー
日本の作家。
1922年生まれ。北海道出身。1964年、朝日新聞社の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選。クリスチャンであり、その作品群はキリスト教信仰を土台としている。1999年、逝去。
書籍は絶版となっているものが多いが、2012年から小学館が80作品(91点)を電子書籍として配信する。
北海道旭川市には三浦綾子記念文学館が建てられている。姓が同じ三浦朱門の妻と間違われるが、妻ではない。曽野綾子が妻である。
氷点(上) (角川文庫)
氷点(下) (角川文庫)
作中の「社会が複雑になればなるほど、個人の人格も価値も無視される。その人間でなければならない分野はせばめられて行くだけなのだ。」という言葉が印象的だ。夏枝も美貌の妻という価値あるものの括りではなく、一人の人間として見られていれば、心が移ろうこともなかったかもしれない。組織の中で自分をどう見せるかにこだわって、身の周りを整えてしまっては、家族であっても心の通わない集団となってしまう。 人格を認められることは、生きていくうえで必要で、せめて家族の中だけでも信頼のある関係を築くことができれば、生きやすくなるかもしれない。 そして、本作のテーマである原罪について。キリスト教においてアダムとイブが神に背…
《内容》 昭和初期、軍国主義の台頭に苦しむ若き教師の物語。 昭和2年、旭川の小学生竜太は、担任に憧れる。成長し、教師になるが、理想の教育に燃える彼を阻むものは、軍国主義の勢いであった。軍旗はためく昭和を背景に戦争と人間の姿を描いた感動の名作。 三浦さんの作品って主人公はいいやつなんだけど、別に出来た人間ってわけではない。それより周りの大人が人格者ってことが多い。まさしく迷える子羊が主人公で、つまり主人公に共感することは、自分も迷える子羊で、クリスチャンの素質があるのでは?なんて思ったりするのだった。 でもそれを言ったら、完璧な人間なんていないから、全員クリスチャンになっちゃうな。却下! 僕たち…
取りあえず今回のシナリオで伝えたいことは決まりました。では、ド素人ライターの私が登場人物にそれを語らせるには、どういうお話しにすればいいのかな? とにかく設定してみます。この記事↓の続きです。 ◆概要 主人公は、夫婦間の問題(暴力あるいは夫の不貞のどちらか)を抱えています。夫は問題の原因を「お前が悪いからだ」と彼女に責任を押し付け、自身は改善する気がありません。主人公は夫の言葉に納得はしないものの、自分の至らない点を指摘されると自責の念に駆られます。完璧な人間にはなれないために反論できず、解決方法も見出せず身動きがとれません。そんな主人公の気付きと成長を書くことで、スッキリするお話を目指します…
宗谷線の塩狩峠で「しおかりキャンドルナイト」が行われたとのニュース。1909年(明治42)2月28日に鉄道員だった旭川出身の長野正雄さんがJR塩狩峠で暴走した列車を止めるため線路に身を投じ、乗客の命を救った。 殉職から116年に合わせ、116個のアイスキャンドルに火をともし、石碑前で開催された。 旭川市出身の小説家三浦綾子の代表作「塩狩峠」のモデルにもなっている。
《内容》愛とはゆるすことだよ、相手を生かすことだよ……つらくよみがえる父母の言葉。良一への失望を胸に、奈緒実は愛することのむずかしさをかみしめる。北国の春にリラ高女を巣立った娘たちの哀歓の日々に、さまざまの愛が芽生え、破局が訪れる。真実の生きかたを真正面から見すえて感動をよぶ「愛」の物語。 一度ゆるすのは頑張ればできる気がする。 でもゆるしつづける、何度もゆるす、それってものすごくむずかしいことだ。 ゆるしなさい。あなたもゆるされて存在しているのだから。 「そうだよ。お前は果たして、杉原君を生かすことができるかね。おとうさんが睨んだところでは、あの人間を生かすということは、ひどく骨の折れること…
《内容》 誠の心、勇気、努力。大勢の乗客の命を救うため、雪の塩狩峠で自らの命を犠牲にした若き鉄道員の愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う。結納のため、札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車は、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れて暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた……。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らを犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、生きることの意味を問う長編小説。 この物語の主人公は明治十年の二月に生まれているので、ものすごく古風なんですね。冒頭は古すぎて読むのが辛いなぁ、…
どうも落ち着いて読書に向き合えないのですよね。 集中力が続かないというか、その前に「読書の気分になれない事も多々あり」と。 = = = = = 今日は午前中に少しだけ読書をしました。 それは「定期通院」での「受診前の待ち時間」と「受診後のタクシー待ち」の「隙間時間有効活用」ですね。 どちらもiPhoneに入れているKindleアプリで読みました。これだとKindlePaperwhiteともiMacのKindleソフトとも同期されるので便利っス(^_^) = = = = = 結構集中的に読んだのが「三木清」の「人生論ノート」 人生論ノート 作者:三木 清 Amazon で、こちらはようやく半分く…
もうね、読書スピードが遅い割に次々と新しい本(無料または格安中古)が増えてしまって、積読と中断中ばかりになっております。 昨日?の記事で紹介した「三木清」の「人生論ノート」 人生論ノート 作者:三木 清 Amazon を読了したら、何度目かの再読が途中で止まっている「三浦綾子」の「続氷点(氷点から続けて読んでます)」 氷点シリーズ 全4冊合本版 (角川文庫) 作者:三浦 綾子 KADOKAWA Amazon がまだ「続編の下巻の中盤かな?」あたりなのでさっさと読了させなくてはですし、その次には珍しく「中古美品格安紙本」により「ライ麦畑でつかまえて(訳:野崎孝)=>廃版?なのでリンクなし」を読み…
2025.01.11に「メインブログ」に書いた main.kitanoiwashi.com について「ブログ分割運営化」による「加筆修正再掲」です。 = = = = = 前回の記事で紹介した」「三木清(哲学者)」の「如何に読書すべきか」の「体験的納得(関連性が薄いと感じる作品からの強い関連性を見いだした)」からの考察になります。 ネタバレがあるかもなので「再読者向け記事」になります。 愛読書として「三浦綾子」の「氷点」「続氷点」があるのですが、何度も「再読」している中で最近「大きな解釈の変化」がありました。 それは「再読の間」に「ドストエフスキー」の「カラマーゾフの兄弟」と「罪と罰」と「三木清…
7月20日土曜日に東京文化ホールで開催された、堀井美香さんの朗読会「母」に参加しました! 黄色のオーバーザ・サンも、緑のオーバーザ・サンも一緒に行った友人と一緒に、ちょっとおめかししていそいそと上野に向かう。まずはスペインバルでワインとハモンセラーノとバスチーで小腹を満たして、会場へ。 バタバタしていたので斜めにしか撮ってなかった。 すると、ロビーに列ができていたのでいそいそと並ぶ。しかし開場時間がすぎても列が動かず、何かトラブルがあった模様。どうしたんだろうね〜と話しつつ待っていると、スタッフさんから「トラブルが起きているので少々お待ちください」というようなアナウンス。そうして待っていたら、…