医療行為に起因して、患者あるいは医療従事者が予想外の不利益を被ること。 医療従事者の過失が原因である場合は医療過誤・医療ミスとも呼ぶ。
赤穂市民病院で発生した医療事故とは 問題となった手術の詳細 - なぜ重度の障害が残ったのか 8件の医療事故の実態 - 2年間で何が起きたのか 医療事故はなぜ防げなかったのか - 病院の対応と課題 医療事故から私たちが学ぶべきこと 松井宏樹被告 手術は早くした方がいい。 この一言から、ある女性の人生は大きく変わることになりました。 自分の足で歩いて病院を訪れた79歳の女性が、手術後に両足が動かなくなり、排泄もままならない状態に。たった1回の手術で、人生は一変してしまいました。 2024年12月27日、兵庫県赤穂市民病院の元脳神経外科医・松井宏樹被告（46）が、業務上過失傷害の罪で在宅起訴されまし…
Q クリニックで消化器外科をしています。先日、残念ながら当クリニックで実施した手術によって患者が死亡した事案が発生しました。当該患者に対する診療行為が法的に損害賠償の対象となるかを懸念しています。どのような診療行為について問題にされる可能性があるのでしょうか。 医療水準論の復習 前回は、医師の「過失」とは何か、どのような観点から判断されているかについてご説明しました。 振り返りますと、医師の「過失」＝注意義務違反とは、「予見可能性を前提とした結果回避義務違反」といわれ、❶注意すれば予見可能できたこと、❷予見していれば当然守るべきであったはずの損害回避義務に反したこと、の２つの要素から構成されま…
通常の５倍の濃度で薬投与、生後６ヵ月の女の子死亡 担当医「薬の添付文書を見誤った」 兵庫県立こども病院 残念な医療過誤が起きてしまいました。成人の抗菌薬量は、病態に応じてですが、ほぼ変化がないのですが、小児は体重換算で量を決定するため、投与量計算が肝となります。 今回この事故が起きた背景はわからないのですが、おそらく一人で計算して、指示をしている。それに尽きる気がします。 改善策というか一番良いと思うのは、 ・ダブルチェック体制を厳守する。 薬に限ったことではないですが、これに尽きると思います。 より厳しくするのであれば、 ⓵体重換算する投薬は、救命の場合を除いて、ダブルチェックを行う。 ②主…
岐阜の病院で医療ミス 9900万円を賠償（共同通信） - Yahoo!ニュース 50代の女性に後遺症が残り1億円近い損害賠償が命じられました。 慢性副鼻腔炎に対する内視鏡手術なのかなと思います。（違っていたらすみません。） 医学的な論文としては、以下に置いておきますが、内容は術野画像が含まれているので慣れていないと気分を害してしまうかもしれません。。 内視鏡下拡大前頭洞手術 普通は、鼻中隔だけを開けに行くと思いますが、脳が・・・とありますので、前頭洞というところの手術ではないのかなと思ってしまいます。 耳鼻科の手術では、術前CTで骨の位置関係や距離を計測しますし、ナビゲーション機器を用いている…
兵庫県立はりま姫路総合医療センターで医療過誤 薬の処方を失念、入院の女性患者が脳梗塞に (msn.com) iryoujiko240725 (hyogo.lg.jp) また、兵庫県です。このように毎日記事を書き溜めていくと、かなりの確率で兵庫県で起きている気がする。 神戸徳洲会病院、赤穂市民病院、尼崎総合医療センター・・・いま医療業界で世間をにぎわしている気がします。 公表してくれているのはとても良いのですが、この数だけ見ると、徳洲会以外の民間病院でも同じだけ事故が起きているのでは？と思ったりします。 今回のは、エリキュースだと思いますが、やはり病棟薬剤師の存在が重要だということがわかる事例で…
主治医が薬の処方を忘れて入院の男性死亡…千葉県循環器病センター、遺族と和解成立し公表 (msn.com) リクシアナを再処方し忘れたようなのですが、看護師も病棟薬剤師もわからない者なのでしょうか？循環器病センターということで少なくとも専門病院なので一般病院よりは、処方や投薬される薬が限られているように感じますが・・・そして、本人も気づかなかったのか？疑問ですね。 リクシアナは、1日1回、もしくは2回ですし確認不足を解消する方法は、やはり受け持ち患者を減らすなり、病棟薬剤師の拡充しかないですよね。 11日後に脳梗塞が発症してしまい残念な結果です。主治医一人だけでなく多くの医師が携わらないといけな…
「調剤ミス」原因で70代女性“意識不明”、数か月後に死亡 遺族が「スギ薬局」と薬剤師らを提訴 (msn.com) なかなかな事例ですね。まず、分包機に前の患者の薬が残っていた状態ということは、 ⓵まず前の患者の薬量が合っていない。 ②薬剤監査が適切に行われていない。 ③払い出し前の確認がされていない。 ④この患者に飲ませる前に家族なり訪問看護なりが薬を確認をしていない。 この４点が挙げられると思います。 分包されている薬が多いならわかるような気もしますが・・・改善できることとしては、重さであったり、AIを使って分包薬を確認、認識させる方法が普及すると良いのかもしれません。 人のチェックは、完全…
JR東海経営の病院、心臓カテーテル治療の事故相次ぐ 患者死亡も（朝日新聞デジタル） - Yahoo!ニュース 2例記載されているのですが、1例は、冠動脈に麻酔薬が投与されたとのこと。 麻酔薬？と思ったのですが、キシロカインのことかな。医師1名で行っていたのであれば診断なのか？ セカンドに技師が入っていたのであれば、渡した人が間違えたという可能性も無きにしも非ずです。 よく、『これって生食？』と聞く人がいます。 無色透明なので本当に生食、造影剤かわかりません。普通は中身を捨てて生食を吸えばよいのですが・・・そもそもキシロカインだとしてシリンジを変えたり、先端の針の大きさを変えるなどふつうはしてい…
「炎症を肺がんと誤診、右肺の大部分摘出」患者女性が鹿児島大を提訴…１０００万円賠償求める（読売新聞オンライン） - Yahoo!ニュース 肺がんと診断され、右肺摘出を受けたものの実は炎症で摘出不要だったとのこと。 これは、なかなか難しいものですね。CTで撮影して明らかに顔つきの悪いものであれば悪性と疑えるかもしれませんが・・・ 手術前には、大学病院ですし、術前カンファレンスを行っていると思いますし、放射線科の読影レポートもあったかと思います。それらがどうなのか？記事にあるように注意義務違反となりうるのか？なかなか立件は難しい事例ですね。 この事例で、仮に肺生検等を行われていればがんとして摘出術…
岩手医大付属病院 重度の障害ある患者 たん吸引怠り死亡で謝罪 | NHK | 医療・健康 この医療事故は、なかなか難しい事例ですね。 明日の我が身といったところです。よく医療者以外からの意見としては挙がるのが、 『アラームが鳴っているのになぜ対応しないのですか？』と言われますが、頻回にアラームが鳴るとどんどんと麻痺していきます。 そのなかで、本当に必要なアラーム難しいですね。 特にこの患者さんは重心。看護必要度も高くこども病院以外の総合病院では、十分なケアが行き届かない（たとえ７対１看護だとしても日々の業務に追われている環境） と推定されます。 根本解決は、看護師の人数を増やすことなのに日本の…
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