死んだ山田と教室

今回紹介する本 ・死んだ山田と教室 （著者）金子玲介 ご紹介： 2025年全国本屋大賞候補作です。 クラスの人気者の山田が飲酒運転の車に轢かれたという事実が突きつけられた二年E組のの教室から話が 始まります。悲しみに沈む中で教室のスピーカーから山田の声が聞こえてくる。 どうやらスピーカーに憑依してしまったらしく、声だけになった山田とクラスメイトたちの不思議な日々 がはじまります。 感想： シチュエーション的にはホラーなことなのですが、クラスメイトと担任は現実を素直に受け入れてて コミュニケーションが始まります。 最初は青春ものを思わせる軽い（ポップな）展開で若干飽きが漂ってきますが、時間の経過…

おはようございます。 1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。 今日ご紹介する本はこちら。 金子玲介さん著「死んだ山田と教室」です！ 死んだ山田と教室 posted with ヨメレバ 金子 玲介 講談社 2024年05月15日頃 楽天ブックス 楽天kobo Amazon Kindle 本屋大賞2025ノミネート作品です！ あやこ この本のあらすじ 穂木高2Eの山田はクラスの人気者だった。 生徒は皆口にする。 山田はクラスの中心でした。 山田、まじおもしろくて、 山田がいるだけで、クラス全体がすげぇ明るくなって。 山田のおかげで、男子校まじ最高だなって。 もっともっと山田くんと話したかっ…

死んだ山田と教室 夏休み終盤の8月29日に山田が死んだ。啓栄大学附属穂木高校2年E組の中心で人気者だった。猫を助けようとして飲酒運転の車に轢かれた。通夜に参列した2Eの皆は、山田のおかげで楽しかった、最高だった、モノマネがうまかった、金髪だった、元ラグビー部だった、学外でバンドを組んでいた、山田の死を信じられない、明日からどうしよう…と心から悼んだ。 しかし、何と、新学期初日の9月1日のホームルームの最中に、山田は「生き返った」。2Eの教室の壁のスピーカーから、まぎれもない山田の声がして、生徒全員と担任が山田の声を普通に聞き、普通に会話が成り立った。目も口も感覚も身体も脳も排泄も睡眠もない山田…

本好きなら毎年気になる「本屋大賞」。 2025年も、読めば心を掴まれる作品が揃いました。 今回は、話題の5作品——📖 『アルプス席の母』柚木麻子📖 『カフネ』永井紗耶子📖 『禁忌の子』降田天📖 『死んだ山田と教室』石田夏穂をご紹介します。 どの作品も一気読み必至！本好きのあなたにこそ読んでほしい物語です。 📖『アルプス席の母』柚木麻子 📖『カフネ』永井紗耶子 📖『禁忌の子』降田天 📖『死んだ山田と教室』石田夏穂 📚 まとめ：2025年本屋大賞ノミネート作はこれを読め！ 📖『アルプス席の母』柚木麻子 高校野球の「アルプス席」。ここに陣取る母親たちの姿を通して、家族・スポーツ・ジェンダーの問題を深…

啓栄大学付属穂木高校二年E組の山田ほむらは明るいムードメーカーの人気者だったが、不慮の事故死。しかし、教室のスピーカーから山田の声がして、二年E組の生徒と会話を始めるのだった。スピーカーで生きている山田との会話は二年E組の生徒のみで、他者がいてはまずいので、山田を呼び出す合い言葉は「おちんちん体操第二」という馬鹿馬鹿しさ。バカでスケベで騒がしい高二男子のあほらしさ炸裂である。こんな調子で不条理青春小説が進んでいくのかと思いきや、山田の過去やバンド活動にまつわる人間関係などが明らかになり、山田って単に明るいだけの人間じゃなかったんだなと物語は深みと切なさを帯びる。なかなか一筋縄ではいかない小説だ…

こんにちは。昨年6月末で定年退職を迎えた独身男性です。今回は金子玲介さんの「死んだ山田と教室」を読んだ感想です。

王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。 インタビュー ひとこと 金子玲介プロフィール 死んだ山田と教室 インタビュー 金子さん： 青春ってものが持っている楽しい部分、苦しい部分を全部書きたいと思った。 ―――冒頭の涙と最後の涙で、全然違う涙が流れてきて、ああ、よかったなと思うラストではありましたね。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 金子さん： 人が死んでいるのに、そんな楽しくしゃべれない。どうしようか考えた。死んだ後も喋り続ける設定にしたら面白いのではないかと思って。 ―――それで山田がスピー…