浅田次郎の最新小説の映像化。(ネタバレがあります) 都会に住む孤独を抱えた大人のための、カード会社の”ふるさとサービス”。1泊50万円で案内された東北の限界集落と思われる村に行くと、自分を昔から知っている村人が出迎え、示された先には自分の帰りを待ちわびている老いた母が全身で喜びを表しながら駆け寄ってくる・・・。 村まるごと”ふるさとテーマパーク”で、村人はキャスト。特に母親を演じるちよ(宮本信子)の演技力は半端ない。その日突然現れた客=子どもを、本当に待っていたかのように歓迎し、我が子のように世話する様はあまりにも自然だ。話を合わす”子ども”も、最初は戸惑い、カード会社のユニークなサービスを検…