氷室冴子『海がきこえるⅡ アイがあるから』徳間文庫を読了。 自分にとって氷室冴子とは、20代前半で読んだ『雑居時代』『少女小説家は死なない!』『クララ白書』『アグネス白書』の著者であった。つまり、現代を舞台にしたコミカルな作品だけを読み、『なんて素敵にジャパネスク』とか『銀の海 金の大地』には手を出していなかった。その後『蕨ヶ丘物語』『なぎさボーイ』『多恵子ガール』あたりは読んだのだけれど、そのあたりで氷室冴子から離れてしまったので、『海がきこえる』は読んでいなかった。 主人公の杜崎拓は高知から出てきて東京の大学に通っているのだけれど、高知からの腐れ縁の武藤里伽子と、大学の先輩で既婚者との恋愛…