永代橋 隅田川の橋梁の多くは関東大震災を契機に復興事業で新たに架けられたもので、そのうち、清洲橋と勝鬨橋、そして今回取り上げる永代橋の3つが国重要文化財に指定されている(いずれも平成19年に指定)。 永代橋が最初に架けられたのは江戸時代の元禄11(1698)年だが、明治30(1897)年に鋼鉄製のトラス橋として架け替えられた。 これは日本初の鉄橋でもあった。 しかし、大正12(1923)年9月1日の関東大震災で焼け落ちてしまう。 隅田川には5つの鉄橋が架けられていたが、実はその多くが橋底の基部や橋板に木材が使用されており、永代橋も正にそれだった。 (両国橋と新大橋もそのタイプだったが、それらは…