初めから完全は現われない 人間というのは大変厄介に出来ております。完全といえば完全だけれど、不完全といえばこれほど不完全なものはない。いつも相反するものが二つあるんです。長所が短所になっていると同じように、相反しているものがある。それでこの世の中ができているわけです。 それはどうしてかというと、初めから完全な微妙な一瞬にして出来るようなものが、わざわざ物質の世界に降りてきて、粗い波動ののろい歩みをしているわけですから、不完全になるのは、これは当たり前なんです。初めから完全にはなりっこないのです。ジェット機より速い、目に見えない速さで飛んでいるものが、わざとノロノロ歩いていたら、完全なスピードじ…