波動関数 (はどうかんすう、Wave function)は、もともとは波動現象一般をあらわす関数のことだが、現在ではほぼ量子状態(より正確には純粋状態)を表す複素数値関数のことを指す。
ブラケット記法においては、波動関数は状態ケットの位置固有状態への射影である。すなわち
波動関数に物理的な解釈を与える。波動関数は位置における確率振幅をあたえ、絶対値の2乗は、位置における微小体積において粒子が見出される確率を与えると解釈される。
お題「この前読んだ本」 今週のお題「好きな小説」 量子力学の不思議な世界を説明しようとする試みの中で、最も驚くべき解釈の一つが「エヴェレットの多世界解釈」です。この理論は、私たちの宇宙が無数の平行世界に分岐し続けているという、SF小説のような世界観を提示しています。 1. 多世界解釈の誕生 エヴェレットの多世界解釈は、1957年にヒュー・エヴェレット3世によって提唱されました。当時27歳の大学院生だったエヴェレットは、量子力学の根本的な問題である「測定問題」に対する新しい解釈を提案しました。 2. 量子力学の測定問題 量子力学では、粒子の状態は確率的に記述され、複数の可能性が重ね合わさった状態…
ラジオが世に出たあの当時、能力の限界を測るため、それは多くの実験が執り行われたものだった。 (Wikipediaより、レトロラジオ) 何ができて、何ができないのか。 誰にも未だ知られざる、隠された効果・効能が何処ぞに潜在してないか。 そういうことを把握しようと、ありとあらゆる角度から、突っついたり撫で回したり、趣向を精いっぱい凝らし。後世から観測すれば滑稽としか言いようのない試行まで、ガンガン着手したそうな。 新奇なモノに遭遇した際、花火のように鮮やかに好奇心を弾けさせ、勁烈一途にむしゃぶりついてゆけるのは、その民族が若々しい証明だ。 ワイマール共和政ドイツでは、第一次世界大戦で心をやられた兵…
ご訪問下さりありがとうございます。☆を付けて下さる方、記事をお読み下さる方、とても感謝しております。 さて今日のテーマは、私の好きな「ホログラフィ原理」にしました。 かとうゆう様のブログで、私のブログを取り上げて下さっていたので、その補足でもあります(この世界、宇宙がすべて情報として把握できたら、私たちはどうなるのか? - ラクになった瞬間~現実はいくらでも変えられる~)。そして、下の動画は今日見つけたもので、ホログラフィ原理について解説しているものです。私が今まで見た中では一番よくまとまっている感じがしました。そして、解釈も私の理解とほとんど同じです。よろしければ、ご覧になってみてください。…
前回のあらすじ 化学結合の主役は電子の波だ。しかし、電子を語るにはシュレディンガー方程式を避けては通れないのだった…。 三次元極座標 前回のシュレディンガー方程式の一般解をお伝えする前に、三次元極座標の説明をする必要があった。よく使われる三次元直交座標で電子軌道を記述することも可能なのだが、原子核の位置を極とした極座標で記述するとより便利である。 直交座標(デカルト座標)で三次元を記述するとき、各点は変数の組 で表される。これに対し、極座標では代わりに を用いて座標を指定する。 表したい点をPとすると、 は原点からの距離OP、 は動径(x軸)と直線OPとがなす角( )、 はz軸とOPとがなす角…
下のようなものが、しばしば原子軌道(電子軌道)の図として描かれる。化学科大学生は「これが軌道の図ですよ〜」と教わっているのではないだろうか。 これは一体何なのだ?というのが本記事の問題意識である。 概要 まずはじめに。これは波動関数の表示ではない。そもそも波動関数 は三変数関数であるため、普通の方法では三次元空間に描画できないはずである。 また、波動関数が正の値をとる領域を赤色で、負の値をとる領域を青色で、それぞれ塗っているのでもない。もしそうなら、無限遠方にまで色がついていなくてはならないからだ。ボールのように明確な境界をもっているのはおかしい。 この問題について最近改めて考えたので、軽く記…
イアン・スチュアート 著 徳田 功 訳 「不確実性を飼いならす」メモ 不確実性を飼いならす——予測不能な世界を読み解く科学 作者:イアン・スチュアート 白揚社 Amazon イアン・スチュアート著 徳田 功訳「不確実性を飼いならす 予測不能な世界を読み解く科学」メモ 16 サイコロは神を演じるか?----------------------------------------------------------------------------------【まとめ】・ベルの不等式は標準的な量子論では不成立で、不等式を回避できれば、量子もつれを合理的に説明可能。・決定論的だがカオス的な隠れた力…
超弦理論の話はなかなか当日記に書きにくいのだ。 なぜか? ワタクシの理解がほとんど追いついていないからだ。 なので省略するために、変な数字に支配されているという話で代替する。 まず、 以前に書いた無限大の問題を解決するために、素粒子は点ではないという理論を考える必要があった。 これはどうも非常に難解らしく、湯川秀樹も到達できなかった。 最初に到達したのは同じくノーベル賞を受賞した南部陽一郎。 だが南部先生が考えたのは弦理論である。 「超」はどこ行った?? 弦理論にはボソンしか含まれていなかったようだ。つまり力を伝える粒子だけで、物質を構成する粒子(フェルミオン)である、クォークや電子などが現れ…
🌺誰かを中心に何かを中心にみんな繋がっていたりする🌺 🌺思いも寄らない出逢いで人生が変わるかもしれない🌺 🌺みんなみんな可能性の場に立っているんだからさ🌺
シュレーディンガー方程式とは フランスのド・ブロイはボーアの原子モデルをもとに電子波動説を唱え、粒子が波と同じような性質を持つといいました。 ド・ブロイが提唱した電子の波は そのまま電子波とかド・ブロイ波ともよばれますが、 電子は物質を構成する素粒子の一つでもあり、 最近では他の素粒子にも同じような波動性が確認されたので 今では物質波と呼ばれています。 シュレーディンガーはド・ブロイの提唱した物質波に 興味を持ち波動力学として理論構築をおこないました。 波動性を示す物質が時間と共に他の位置に伝わっていくという挙動を計算するための式がシュレディンガー方程式です。 下記の数式で表されます $$ i…