「國民の創生」を見てきました。D・W・グリフィス監督によるサイレント映画です。澤登翠氏と片岡一郎氏が交代で弁士を務めていました。この映画はアメリカの南北戦争を題材としています。冒頭、片岡氏は「日本人が戦争と聞くと第二次大戦を思い浮かべるように、アメリカ人にとっては南北戦争こそが歴史上の大きな悲劇である」と語っていました。映画の公開は1915年ですので、南北戦争(1861〜65年)は約半世紀前、公開当時は南北戦争を経験した人も多かったと思われ、この映画をどのように受け止めたのか気になりました。約3時間、二部制の映画です。第一部は南北戦争の勃発からリンカーンの暗殺までが描かれています。主には、同じ…