「浜田」という土地が歴史上注目を集めるのは、日本史の尺度で言うとごく最近と言って良い。古代や中世以前では、日脚の縄文遺跡や周布の前方後円墳遺跡、または石見国府の推定地も浜田市にあり、人の営みが全くなかったわけではない。 現在の浜田市の中心域である浜田駅や浜田城跡は、江戸期に栄えた浜田藩の城下町であり、その一大特徴として、北前船の寄港地であったことが特筆すべきことであろう。 北前船の西廻り航路が整備された1672年以降、瀬戸内海の港から北陸方面の港を結ぶ、海の交通の要衝となった浜田は大いに栄えたという。 外ノ浦の奥へ。 石見空港で借りたレンタカーは、タントだった。コンパクトカーを予約したつもりだ…