第二次世界大戦での敗戦の原因と言うか、なんであんな無謀な戦争をしたのかということについて戦後ずっと問われ続けてきたのですが、結局、江戸時代のガラパゴス状態により形成された「無知蒙昧で身の程を知らない辺境の未開人」の状態を脱しきれなかったからだと私は最近思うようになりました。 そうなった元凶は、尊王攘夷運動を原動力として成立し「国家神道」を事実上の国教とする「カルト政体」の政府を樹立しながら、一方では「文明開化」「殖産興業」「富国強兵」「脱亜入欧」を目指すという、論理的に矛盾したビジョンが論理的思考能力を破壊してしまったのではないかと思います。 日清戦争・日露戦争の勝利により「無知蒙昧で身の程を…