前回の記事(みんなが Win-Win な「クールノー・ナッシュ均衡」 - 叡智の三猿)では「ゲームの理論」で使われる「利得表」(下図)を使って、「クールノー・ナッシュ均衡」(下図の赤字部分)について書きました。「クールノー・ナッシュ均衡」は、この記事の例で、競争しているA社とB社、 CRMクラウドサービスを買う顧客、さらには経済(社会)も、みんなハッピーな Win-Win 状態と書きました。 B社 セキュリティ強化 操作性の向上 A社 セキュリティ強化 (30,30) (60,40) 操作性の向上 (40,60) (20,20) 現実のビジネスはなかなかWin-Win 状態にはなりません。この…