ノロノロと谷町六丁目という地下鉄駅まで向かう二人の若者。 たんぽぽのような髪の色と綿毛のような髪型の二人が歩くさまは、遅れてやってきた春という風でどこかおかしかった。 ちなみにこれは、5月半ばとしては「観測史上最高の31度を記録したあの日」の大阪を飛んでいたカラスの感想であるから、道行く人からすると「並んで歩くなや、ボケ」という感想以外は特にないだろう。 特に谷町筋は車道こそ広いが、歩道は御堂筋と違って*1それほど広くもないので、並んで歩かれるとそれはそれは顰蹙を買うことになる。 暑いんだから外にでなくてもいいのに、そういう日に限っておじいちゃん(タンクトップが駱駝色なのか元々は白だったのか分…