宝永7年10月29日。文左衛門は今朝琉球人が宿を出発するのを見物する。音楽が流れ、ひっそりとしていて人も集まっておらず、よく見えたのはよかった。辰刻(午前7時)に出発すると云々。井伊掃部隠居覚翁軒が江戸へ召される。この夜、熱田に泊まる。渡辺備中守が江戸へ下るため鳴海に泊まる。 大村源兵衛でやって来て言うには、御さし御抱の書付でどうやら意味の鳥違いがあるようだ。隼人正組、御城代組、小普請だけに限るように読めるし、希望する者とあるがそんな意味ではない。こちらから頼みたい者という意味である。幼い子が何人いようと、希望するなら江戸へ召し連れてもよい。それも江戸へついてきたいのであればついてきてよい。金…