下の娘が私の本棚の田宮虎彦の「木の実のとき」という長編小説を読んでいる。「ウィキペディアで調べたら、弱い庶民を応援する作家なんだよね」とか言っている。「そのウィキペディアの記事の本の半分ぐらいと映画のデータは、お父さんが載せたのだよ」というと「へえ、そうなんだ」とか言ったかな。家内は、私の勧めで30年ほど前に「絵本」を読んでいて、「悲しい話だった。その後、本の虫がうつって体がかゆくなった」とか出鱈目を言っていた。丁度、太宰治の「雪の夜の話」の最後の場面のような感じだった。「今も政府は弱い人たちを救わないし、むしろ作り出しているだろ。全く変わっていないんだよ。」平成元年の朝日新聞だったか。平成に…