「本の雑誌」を創刊した目黒考二が逝去された。それはつまり、書評家・北上次郎の死去と同義です。 私の本に対する入り口の9割は坪内祐三さんによって作られているから、北上次郎さんのことを知ったのは、坪内祐三さんが連載していた月刊誌「本の雑誌」がきっかけだったろうか。あるいは、父親が椎名誠の愛読者であったから、そちらがきっかけだったのかもしれない。北上次郎さんのベストワークはロッキング・オンが発行していた雑誌「SIGHT」で行われていた大森望さんとの書評対談「読むのが怖い!」だったと思っている。 『読むのが怖い! 2000年代のエンタメ本200冊徹底ガイド』(ロッキング・オン) - 著者:北上 次郎,…