活動休止からの再開を経て8年ぶり(Utada名義含めても7年ぶり)となったアルバムで、これまでの打ち込み一辺倒の作風から一転して全曲で生音が使用されている。生音を使用しているといっても盛り盛りのアレンジのものは皆無で、先行で出た曲以外は音数が2-3程度しかないものも多々ある。コントラバスしか鳴ってない部分が目立つ「俺の彼女」やほぼ全編ハープの「人魚」、平メロでドラムしか鳴ってない「荒野の狼」等、とにかくシンプルを追求したという出来。そのため、シンプルにメロディ・歌詞・うたそのものを堪能することができるような作りになっている。 楽曲の構成も巷のJ-POPとは一線を画しており、A→B→サビみたいに…