公立学校は親方日の丸だから、教職員(教育公務員)の身分は安泰である。勤務校が、統廃合その他の理由で、消えてなくなっても、転勤すればいいだけのことである。 勤務校の閉鎖は、行政の判断だから、教員個人からすれば、一つの「思い出」にはなっても、無関係である。責任を感じなくても済む。学校経営の主体は、地方公共団体または国である。教職員個々人が、仕事を失うことにはならない。一方、私立学校は、創立者(経営者)が勝手に決めた建学の精神とやらがある。採用、昇進、人事すべてが、各学校の好き放題ができる。その代わりに、独立の私企業である。中には、中小の零細企業と似たような資金繰りの場合もあるので、被雇用者の身分は…