喧噪の歌舞伎町の一角に、静寂な小さな神社があります。ここは稲荷鬼王神社と呼ばれる、全国で唯一、鬼を王として崇めた社寺です。鬼というと悪いイメージを持ちがちですが、古来、「鬼」は神であり、「力」の象徴でもあります。この境内に小さな眼球食鬼様の石像があります。目の病気を平癒に特化した石像とのことです。毎日、パソコンの見過ぎで疲れた眼を癒してもらうため、眼球食鬼様のつかんでいる眼球部分をハンカチで拭いて、お参りしました。ところで、鬼といえば、まっさきに連想するのが、「桃太郎」だと思います。桃太郎は、日本でいちばん有名なおとぎ話です。室町時代後期から江戸時代初期頃に原型ができたとされています。川上から…