第4章 前を歩いている人を追い越してみる 歩くのが遅い人は、要介護になりやすい 人間総合科学大学の熊谷修先生は、「町で歩いているときに前の人を追い越せるかどうかで筋力を計れる」と発表しています。 そして、「前の人をなかなか追い越せない場合は、歩行能力の予備力が枯渇し始めている証拠」としています。 歩く力が衰えてくると、「普段、歩く速さ」と「急いで歩く速さ」の差が小さくなるのだそうです。 さらに、先生は65歳以上の人を「急いで歩く速さ」で、「速い」「中くらい」「遅い」の3つのグループに分けて健康状態を追加調査しました。 その結果、「遅い」グループの人は要介護になるリスクが高かった、としています。…