今日は彦星と織姫が天の川を渡って一年に一度の逢瀬をする日だ。だが、我が家ではそんなことは関係ない。「7月7日=なななな=菜菜菜菜=野菜がいっぱい」という豊年祈願の日なのである。 朝、畑に行って一番に里芋の畝に行く。そして、里芋の葉の上にたまった朝露を紙コップに移して飲みほす。 里芋の葉は、天の川から下りてきた雫(しずく)を受け取る傘である。その葉の上の雫=朝露は、天からもたらされた神様の水「天水」なのだ。加えて、里芋は正月のおせちに使われるように子孫繁栄を象徴しているのだ。 夕方、暑さがやわらぐと、河原へ笹(ささ)を採りに行く。 笹は、古くは「細小竹(ささたけ)」と言った。「ささ」は「ささ濁り…