《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 戦前から戦後間もない頃まで、芦ノ湖の遊覧船事業は西武グループの駿豆鉄道が一社で担っていましたが、1950年になると箱根方面への観光輸送に力を入れていた小田急電鉄と箱根登山鉄道は、芦ノ湖の湖上航路を運営する会社として芦ノ湖遊覧船を設立しました。当然、それまで湖上航路を独占していた駿豆鉄道は反対しますが、駿豆鉄道は元箱根を拠点として運航していたため、箱根町や仙石原の旅館業者などにとってはメリットのないものでした。そこで、これらの有力者が有志で新たな遊覧船の運航を計画し、これを知った箱根登山鉄道が小田急電鉄の資本をもって設…