盆棚を吊りながらあれこれ片付けていると、仏壇の抽斗から線香の在庫が大量に出てくる。 線香を発見しかねた祖母が母に、無いから買ってきてくれろと頼んだのだろうが、母は母の所定の位置にしまうものであるから再び発見が遅れ・・・の無限ループが発生したのであろう。今年の作業の収穫はまさにそれで、向こう半年、春の彼岸辺りまでは線香を買わなくてもいいようだ。 果たしてわが家の盆支度は、地域性もあるのだろうが地元の知人宅においても見かけないレイアウトがある。昔からこれがスタンダードと思い込んでいたものであるから、変わること無くそれを踏襲している次第であるが、折角の機会であるから宮城県は大崎加美地域における民俗的…